内容説明
「闇の世界を煌々と照らす、夜の太陽になれ」―キャバクラの黒服・立花は「風俗王」の異名をとる藤堂社長から最年少ホール長に抜擢されるも、失意のうちに退店。やがて王座を争うべく新店を開店した。だが、直後藤堂社長の放ったライバルの店が目の前に…。その顛末、暗黒の結末は?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ただぞぅ
11
夜の世界に煌々と照らす「黒い太陽」を目指す立花。千鶴との決裂が一層闇に染まっていく。目の上のたんこぶとなった立花を潰しにかかる藤堂。怒涛の展開と衝撃の結末だった。4番バッターを揃えても強いチームにはならぬように他店からNo.1キャストを引抜いても売上UPに繋がるとは限らない。キャスト同士の関係やスタッフの技量も問われる。確実に快楽を得られる風俗に行かず同等の金額を使い「会話」だけのキャバクラにも求められるクオリティは高い。キャバクラ嬢のトップクラスが風俗で働けば高い確率でNo.1になれることも納得。2023/08/03
じゃじゃまる
9
う~~ん、ですね。なんか浅い。テレビドラマの脚本のようだった。って、ドラマ化されてますが、、、最初からそのつもりだったんでしょうかね。ドラマのサイト見ましたが、単行本発行からドラマ化まで4ヶ月だって。19歳の少年立花がわずか半年でキャバクラのオーナーになって、風俗王たる藤堂と渡り合えるわけがない、、、 まあ、単純な話だけに、読みやすくて楽しめたことは楽しめました。2014/10/03
しぃたろ@記録の一部が消失:(
8
純粋な心を持っていた主人公が自分の心を欺きながら、ライバルである藤堂猛に打ち勝とうとする様が描かれた小説。富や名声は得られたが、その代償として正直な気持ちや優しい心を失ってしまう。その葛藤の狭間で悩み続ける主人公の心情の変化が見所の一つだと思う。ドラマ化されるだけの事はあって、非常に面白い作品だった。2011/10/02
ペリ
7
男と男。女と女。男と女。負けられない戦い。永遠に続く戦い。華やかな世界、欲望を満たす世界は血を血で争う戦いが繰り広げられてるんですね。キャッチのお兄さんに優しくしようと思いました。テンポがよく読みやすかったです。2019/08/29
ウルラニ
7
上巻から引き続く復讐譚。裏切りに次ぐ裏切り。策略、謀略、陥れ。かくして、主人公は黒い太陽へ。★★★☆☆2017/08/13