内容説明
アメリカの一部には、日本自体への偏見や誤解がある。アメリカ議会下院が2007年に採択した慰安婦決議問題は、その最たる実例だろう。しかし日本政府は、この不当な日本叩きの動きに対し、自国側の主張をほとんど表明しなかった。アメリカの一部の学者やマスコミは、日本の政治指導者が他の諸国ならごく自明の愛国精神を説くだけでも、「偏狭なナショナリスト」と非難する。自分の国でならごく当然の心情も、日本人が同じことを表明すると、けしからん、危険だ、と非難するのだ。こういう状況での日本側としての主張は超重要となる。アメリカ側の無知や偏見を正さねばならない。そうでないと、不当で一方的な日本への誹謗がそのままアメリカで広がり、やがては国際的にも、その種の誹謗が事実として受け入れられていく。だからこそ日本側にとって「主張せよ、日本」の激は、ずしりと重みを持って迫ってくる自戒なのである。(「序文にかえて」より抜粋)
目次
第1章 中国の暴走を許すな(鳴りやまぬ「北京五輪ブーイング」 中国海軍の悪魔のシナリオ 中国核先制攻撃のシナリオ―米国防総省報告)
第2章 米大統領選と日本(米大統領選から見える日本の存在の軽さ ヒラリー・クリントンを揺さぶる中国マネー)
第3章 日本よ!「普通の国家」たれ(日本が嫌いな『朝日新聞』―若宮啓文・朝日論説主幹の「風考計」から見た『朝日』の体質 日本人に「愛国心」を認めないアメリカ 安倍首相は「タカ派のナショナリスト」ではない)
第4章 慰安婦問題の真実を声高に主張せよ(米下院の「慰安婦決議」は間違っている 「慰安婦決議」の仕掛け人、マイク・ホンダ議員の正体 『ニューヨーク・タイムズ』の異常な安倍叩き 映画『ザ・レイプ・オブ・南京』の罠を排除せよ)