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内容説明
創造力、独創性、個性とは、天賦のもの。
そして、日本人には乏しいもの。
―そんな「思い込み」を消し去るところから、すべては始まる。
天才やスーパースターに頼る必要はない。
あらゆる人に開かれた、思考と発想の力を飛躍的に向上させる方法とは?一見かけ離れたかのように思える「トヨタ」と「ノーベル賞」の共通点に、ヒントは隠されていた。
閃光のように偉大な創造や発明はいつも、日々の小さなひらめきを共有し積み重ねた先に生まれる。
知の現場を駆けめぐる著者が照らす、新たな可能性の地平。
目次
第1章 ひらめきはだれもが持っている―「点火」を妨げるものはなにか(ひらめきはみんなのもの;「日本人には創造力がない」というフィクション;「日本人には個性がない」というフィクション;「日本人には独創性がない」というフィクション)
第2章 ひらめきのネットワークを広げる―「みんなでやる」が燃やす炎(ひらめきのロングテール;ひらめきはみんなで共有する;ひらめきは平等である)
第3章 ひらめきのルートを鍛える―炎を灯す「ものの考え方」(総合のフィールドで闘う;「すごいチーム」のつくり方;独自の強みを発揮する)
第4章 ひらめきのパフォーマンスを高める―「意欲」が照らし出す先(脳が活性化する環境とは;プレッシャーが喜びに変わるとき;終わりなき探求)
終章 日本を新時代へ導くために―可能性に火をつける(十一歳の敗戦;敗戦者の系譜;明るくさわやかに負ける;インテリよ、外に出よ!;新文明への胎動;日本の可能性の中心を見きわめる)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
桜もち
62
テキトーでいい、目標も立てない、低空飛行でちょいウツくらいがちょうどいいと説く『気にしない技術』(香山リカ著)読了直後に読んだので落差が激しい(笑)茂木さんによると高い目標を掲げ、必死に知恵を出し、改善を重ねて達成する。そこでよくやったとハッピーエンドにせずに、もっと上があると新たな目標を設定し終わりがない挑戦をする徹底性・執念が脳を成長させるんですって。トヨタのカイゼンを例にして、ひらめきは天才のものじゃない、誰でもできる。『一人の百歩より百人の一歩』で日本の未来を切り開け‼︎というのが要点だった。2017/02/18
ナマアタタカイカタタタキキ
56
大きな革新的なひらめきの陰には無数の小さなひらめきがあり、それだって決して無益なものではないどころか、大きなひらめきに到達する為には必要不可欠なものである、と。一人の百歩より、百人の一歩。量質転化の法則、みたいなものでしょうかね。問題や課題の共有、情報の可視化や簡略化は、どの分野でも意識すべきことなのだろう。…なるほどなー、うんうん、てな感じでつい流し読みしてしまった。これだ!と思うような発見は残念ながら特になかったけれど、前向きな気持ちにはなった。次にブックオフへ行く時には、本書を忘れずに持っていこう。2021/03/02
akira
33
初の茂木健一郎作品。 文章は分かりやすく、しっかりと伝えようという作者の気配りを感じる。日本人が知るべき内容を伝える、茂木先生の執念。 「ひらめき」というテーマから展開していく。これは天才にしか成せないという固定概念があるが、作者はひとつずつ否定し、導火線ともいうべき筋道を指し示す。無からは生まれない。大きなひらめきは、小さなそれからの到達点。そのための訓練法。 到達には苦難が生じる。だが、そこにこそ、良質な脳の喜びがある。 「緊張でヘトヘトになりながら、それでもやりとげる快感は、得がたいものである」2013/11/05
mitei
20
日本人が発想力が無いという話は決してあてはまらないということが印象に残った。あとは読みやすかった。2010/08/29
たか
16
茂木さんの本 わかりやすくさらっと読めた。 茂木さんの講演や他の書物とかで繰り返し述べてる内容。 トヨタとノーベル賞の考え方の違い すごくわかりやすかった。 いい本やった。2016/05/22