内容説明
ギャンブル、バブル崩壊、一家離散、住宅ローン、退職…。本書に書かれていることは他人ごとではない。絶対に辞めちゃダメだ!順風満帆だった人生が突然崩壊する! 衝撃のノンフィクション。
目次
第1章 エリートビジネスマンの暗転(次長の誤算(52歳・元大手総合商社財務部次長)
外資系企業の光と影(49歳・元米国系投資銀行ファンドマネージャー) ほか)
第2章 漂流するホワイトカラー(年を取るのが悪いのか(56歳・元中堅住宅メーカー営業所長)
バブル世代は不用品(38歳・元都市銀行勤務) ほか)
第3章 社長失格(ビルオーナーの転落(49歳・元ビルオーナー兼飲食店経営者)
脱サラ・起業したけれど(53歳・元大手デパート外商部副部長・ブティック経営者) ほか)
第4章 明日なき若者たち(多重債務の逃亡者(31歳・元大手金属メーカー勤務)
高校中退だもの(32歳・アルバイター) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
79
バブル経済崩壊後大量発生したブルーシート。この時代に翻弄され天国と地獄を味わった時代の犠牲者たちの話を聞くとつくづくあらゆるものの価値観は移ろいやすいものと気づかされる。時代を感じさせる内容だった。しかし、本質的なことはある。人間というものは甘やかされたらトコトン依存するし、人生とはいつどうなるかわからないんだ、ということだ。また、厳しい現代社会はますますホームレスと一般社会とのボーダレス化は深刻になるだろう。2014/08/03
kinkin
18
ホームレス、働く気が無く街を徘徊し食料を調達しダンボールの上で寝る。 そんな先入観を持っていたが、実情は仕事をしたくても仕事がなくやむを得ずホームレスをしている人たちの多いことを知った。大企業に所属し、英語や経理の腕前を評価されていても、一旦会社から離れてしまえば、ただの人。再就職の難しさが大きくたちはだかる。格差社会がどんどん進行する現代の裏面を知ることが出来た。2014/02/05
北風
17
ごく普通(むしろ裕福)な人が「なにかの拍子」に転落していく怖いものみたさなドキュメンタリー。この人の書くルポってどこまでが取材でどこまでが創作かわからないんですよね。好きなんだけど。2016/10/31
絵美
13
ときどき こういう本を読まずにはいられなくなります。ひとりぐらしをはじめてすぐ 実家とよべるものはなくなり、なにか歯車が狂えば 虚弱ではあってもいわゆる健常なわたしは ホームレスになってしまうかもしれないありえないことではない、という 恐怖は 誰にも言えなかったけれど とても根深くつよいものでした。 いまでもふと夢にみたりします。この本には 最期までホームレスでいるしかないと諦めたひと以外に、這い上がれたひとも 紹介されていて、すこしほっとしました。2019/01/15
かつ
10
ホームレスのルポルタージュ。彼らには1つ共通点があると思った。将来を見通す力の欠如。これやな。無計画、リスクに無頓着、調子が先行した生活水準の上げっぷり。こういうことに気をつければまぁ大丈夫。2013/12/14