内容説明
取りつき点から頂上まで1800メートルの巨大な垂直の壁に挑んだ2人の日本人登山家の実名小説『アイガー北壁』。2人のパーティーが白馬岳北陵で吹雪にあい、岩陵から姿を消す『気象遭難』。冬期の富士山で、不吉な予測が事実に変って主人公の観測所員が滑落死する『殉職』。他にヨーロッパ・アルプスを舞台にした『オデットという女』『ホテル氷河にて』など、山岳短編の傑作全14編を収録する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...
111
久しぶりに読む新田作品は、山にかかわる14の短編集。個人的には、短い文章では語り尽くせないような登場人物の深奥に触れることができる長編が好みだが、短編集なりのバラエティーに富んだ内容を楽しむことはできた。死と隣り合わせのギリギリの状況に自らを賭けてみたいからなのか、それを克服して得られるものが何物にも代えがたいものだからなのか。山に魅了された人々、自分にはないものだけに山岳小説の魅力は尽きない。2019/10/14
ふじさん
76
新田次郎の作品には事実をもとにした短編小説には、「不吉な予感」「不吉な予想」といった暗示的を内容を組み込んだ作品が多い。立山の縦走で男女三名があやまって黒部側へ下降する「山の鐘」、仲間と白馬岳主稜を目指して墜落する話の「気象遭難」、冬期の富士山で、不吉な予測が事実に変わってベテランの観測所員が滑落死する「殉職」等。「アイガー北壁」は、取りつき点から頂上までの巨大な垂直の壁に挑みながらも失敗し、一人が死ぬという登山家の実名小説、成功の裏には多くの悲惨な現実が存在する。何冊、彼の小説を読んでも読み飽きない。 2026/01/20
大阪魂
58
たいてい山での遭難がテーマのんばっかしの短編集!そんなんが14もあるからちょっとおなかいっぱい(;´▽`A``でも話ごとに設定もちゃうし、新田さんらしないコミカルなんとかちょっとエロいのんもあったりして目先かわったから一気読みできた思う!一番はやっぱ「アイガー北壁」!1800mもある岩壁を日本人2人のパーティが数日かけて登るんやけどあと300mのとこで事故、一人は登頂したんやけど一人は…実話、実名での悲劇、絶対岩壁登るのは無理ってあらためておもた!でもますます山には惹かれたかな、夏にはどっか登りたいー!2021/06/08
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
53
取りつき点から頂上まで1800メートルの巨大な垂直の壁がそそり立つアイガー北壁。ここに挑んだ2人の日本人登山家の実名小説『アイガー北壁』。2人のパーティーが白馬岳主稜で吹雪にあい、岩稜から姿を消す『気象遭難』。冬期の富士山で、不吉な予測が事実に変って主人公の観測所員が滑落死する『殉職』。など、山岳短編集全14編。やはり表題のアイガー北壁が良い。★★★
goro@the_booby
48
遭難に遭いながらも何とかしようと足掻く「万太郎谷遭難」や「凍った霧の夜に」がお気に入り。「涸沢山荘にて」はちょっと異色でしょうが、ラケットじゃなくてトレッキングポールを忘れずに持っていこう。2017/03/05
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