内容説明
ルーシーはハンサムなイギリス人男性ガイのことが嫌いだった。彼に青い瞳で見つめられ、「シンデレラ」と呼ばれると、なんだか笑われているような気がして、落ち着かなくなるのだ。二人が出会ったのは、オーストラリア奥地の牧場で、そのときのルーシーは牧童たちの世話に追われていたから、特権階級の香りを漂わす、束の間の滞在客だったガイには、彼女が、身を粉にして働くシンデレラのように見えたのだろう。そして今、やむなくロンドンに戻ることになったルーシーは、ちょうど帰国するところだったガイと二人並んで機内にいた。数日後の自分が彼の会社で働き、彼を恋人と呼ぶとは思いもせずに。★〈花婿はボス〉最終話の本作は舞台をロンドンの銀行に移します。嫌っていたはずの男性は、そこでビジネス界の大物へと変身し……。新たな世界に降り立ったシンデレラに、ガラスの靴が差し出される日は来るのでしょうか?そしてその相手とは?ご期待ください。★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
19
ヒロインは夢見がちな割に行動力がある。次々と職を変えそれなりに器用にこなし、与えられた仕事に対しては責任感もある。ひとつのことをやり遂げる根気や自主性は足りないかな?彼女が社会人としてまた一人前の大人として成長していって、その場にいつもヒーローがいて発破をかけたり励ましたりという過程がとても素敵。美男美女で性格もいいふたりのロマンチックで自然なやりとりが大好き。会社の人が大勢見ている前での告白も楽しく、このふたりが皆に愛されているのを感じられてよかった。ヒロインは自分に合う靴を自力で手に入れました。2013/10/20
ぽしょ
2
ヒロインがちょっと軽率な感じでしたが…ちゃんと成長してよかった~。ヒーローは、金髪碧眼で性格も明るく軽やかで、ロマンスにでてくる社長にしては珍しい感じでした。2011/12/28
りりか
1
幼くふわふわした感じだったヒロインが、ヒーローとの関わりを通して成長していく過程が良かったです。ハッピーエンドに至った時はとても良かった!と思いました。2012/02/25
サティーシャ
0
オーストラリア奥地の牧場で、ルーシーは牧童たちの世話に追われていたが滞在客のガイと一緒に帰国することになった。放浪したり自由なルーシーが新たに銀行で仕事して成長していき、それをささえるガイ。ガイの気持ちがわかりにくかったのがちょっと残念。2015/10/27
アクアマリン
0
ヒーローが、ヒロインをシンデレラと呼ぶのが、なんか馬鹿にしている感じで嫌だった。ヒロインも嫌がっているのに止めない。ヒロインがいきおいで、嘘をついて、上塗りしているのも嫌。2019/07/28