内容説明
都心から電車で1時間ほど。鹿ノ丘中学は、埼玉県所沢にある郊外のごくごく平凡な中学校だ。悩める少年少女たちが。少しでも人生を満喫しようとしのぎを削り日々を過ごしている。4月、ポジションが大きく左右される恐怖の不確定要素、クラス替えが発表された。同じ組に集められた、ボスチューバンガリベンドーテー……。3F24名の命運はいかに?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スケキヨ
22
中学3Fクラスの中の12人を主人公に据え一人ひと月語ってくれました。なのでこちらも12日かけて読破。一番驚いたのが「男の子でも女子並みにグループとか勢力順位とか気にするんだ」ということ。私が中3の時は「男子ってあんまりささくれてないでいいな」と思ってましたので(私がよく見ていなかっただけ?)皆、異性に勉強に、友達に、ポジションに悩んでいます。そうだよ、中3は何に対してもいちいち悩むんだ。綺麗に成長させて終わりません。おいおい大丈夫かぁ?って子も何人かいます。なのでリアルです。後先生のドライさに苦笑です。2011/09/25
CCC
10
中々生々しい内容だったけれど、話の区切りで一旦落ち着くので『りはめ』ほどどぎつくは感じなかった。中学生時代を思い出すが、しかし思い返してみると抱えていた悩みは大体この本には出ないようなものが多かった。2015/07/21
雅
9
シカチュー三年F組に集められた中学生達の卒業までの一年間、ひとりひとりにスポットを当てて、色んな視点から等身大の中学生というものを描いた力作です。中学特有の閉塞感。明確に決められたクラス内での序列。あやふやすぎる人間関係。女子特有の人間関係の気持ち悪さ。本当に色んなことが描かれていて、恐ろしくリアルに感じました。個性溢れる様々な子が出てきますが「これ中学の時の自分だー」っていう子が絶対1人や2人は見つかるはずです。私の中学時代は森下薫でした。もう少し大人しかったですけど。 他の人の感想が聞きたくなります。2014/07/31
サワダ
6
20140425購入。 確かこの本がでたばかりの頃に買いまして、そしてこの本のことが忘れられずに再読。 本当にすきな本です。だいすき。これをこえる小説は早々でてこない、と思ってます。 この本のこと話し始めたらキリがないくらいすきです。 クラスそれぞれの人の視点が、楽しい。季節感もあって懐かしい気持ちになります。正に、登場人物が生きてる、感じがします。 すきすぎて、うまくまとめられませんが、一生読み続けてしまうであろう一冊。 とある登場人物に自分がニスギテイテ。笑2014/04/25
YH
4
浦部さんと紺野くんの話は結構好き。というか、私、このクラスなら浦部さん以外には友達になれなそう。根津や別所や音原は私が苦手な中学生男子の典型でした。2018/10/18