内容説明
トム・クルーズを大スターに仕立てジョン・レノンに復活を遂げさせたハリウッドの大物は、ビル・クリントンを大統領にした陰の立役者でもあった――。米大統領選の裏側で、もはや映画製作者たちは欠かせぬ存在だ。どの陣営も有能なスタッフを抱え込みイメージ戦略を練っている。ちょうど映画スターを売り出すように。ルーズベルトからオバマまで、ハリウッドとワシントンがいかに結びついてきたかを検証する。
目次
第1章 ハリウッドのダヴィデ王―一九九〇年代
第2章 黎明期、「ハンサムな巨人」の登場―一九二〇~五〇年代
第3章 ニューフロンティア―一九六〇年代
第4章 権力と反戦―一九七〇年代
第5章 三人の象徴的な人物像―一九八〇~九〇年代
第6章 セックスアピールは口ほどにものを言う―現在から未来へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
minamimi
2
面白かったけど、ちょっと薄いか。映画界と政界の繋がりについての、入門書。著者はこの本が出た頃、いずれトランプが大統領になることになるなんて、思いもしなかったろうな。2019/03/18
ogijun
1
めちゃおもしろかった2009/12/30
Hayato
0
正しいタイトルは「アメリカ政治とハリウッド」。アメリカの政治にハリウッドがどのような影響を与えてきたかという歴史の本。セックスアピールに特化した内容でもない。大統領選の演出の構造など、詳しく知りたかった。2015/11/18
てまり
0
手法の具体例をじっくり聞かせてくれるわけではないのと、年代順になってないので、ちょっとわかりづらいね。2015/10/13
kk
0
「ポリティカル・セックスアピール」という言葉がある。政策や主義主張を語る前に有権者を惹きつける力があるかどうか――。今日、政治家に一番求められている資質は、実はこの「人を惹きつける力」なのである。(p.6)本書のおかげで、1人でも多くの人から愛されるように演じ続けないかぎり、世界最強の権力者には到底なれないということが良く分かりました。2014/01/28