講談社文庫<br> シーセッド・ヒーセッド

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講談社文庫
シーセッド・ヒーセッド

  • 著者名:柴田よしき【著】
  • 価格 ¥785(本体¥714)
  • 講談社(2015/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062761000

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内容説明

新宿2丁目の片隅に佇む無認可保育園の園長にして、ハイリスクな依頼も拒まない探偵が副業のハナちゃんこと、花咲慎一郎。元締めから回されてきたストーカー被害の依頼人は一見まともに見えたのだが……。園児たちの笑顔のため、優しすぎる一匹狼が新宿を駆ける。ストーリーテラーが紡ぐ人気シリーズ第3弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GAKU

65
ハナちゃんシリーズ第3作。3つの短編の連作。前作程危ない調査では無かったが、今作も面白く読めた。終盤にハナちゃんがヤクザの幹部山内の依頼を断るために、直接本人に何故この依頼が受けられないか語るシーンは感動した。探偵として一人の人間として、このような矜持があるからこそ誰もが恐れる山内も、ハナちゃんだけには違った対応を見せるのか? 「聖なる黒夜」では見られなかった、山内の一面に触れることが出来るのもこのシリーズの面白さの一つかと。引き続き第4作へ。 2018/08/08

ワレモコウ

61
花咲慎一郎シリーズ第3弾。カリスマ的人気歌手A-YAへのストーカー事件。山内練の部屋の前に、赤ちゃんを置き去りにした美夏とその動機を追う事件。ノーベル賞候補の変人・竹本信三からの、一人の女性を監視する依頼。3話目は、笹村えつ子・通称えっちゃんが探偵業の助っ人として登場する。ほんわかしつつ、ビシッとしたところもあるなかなかいいキャラだ。そしてお約束の練さま。彼が出てくると面白い。二人の掛け合いも、少しずつ砕けてきてて今後に期待。2020/10/20

アイゼナハ@灯れ松明の火

52
ハナちゃんシリーズ3作目は、山内練社長の出番をグッと増やした3篇の連作短編集。ハナちゃんてばすっかり気に入られちゃってまぁ。しかし、社長に説教するなんて命知らずにも程がある・・・こっちの寿命が縮みそうですわ。今回はハードさ低めの分、理紗や奈美の出番が少ないですが、新キャラえっちゃんがイイ感じ。次巻は来月文庫化のようですが、とっても待ち遠しいです。2010/08/15

momi

51
このシリーズ一冊が約500ページほどある分厚い本なのに、どれも面白くて一気読みしてしまいます!!さて、表の顔は保育園の園長で裏の顔は探偵のハナちゃんシリーズ第三弾!資金不足の園の借金を返すため寝る時間を削り今日も裏稼業を頑張ります…。今回はシリーズ初めての短編になっていますね〜。人気歌手のストーカーは誰か?赤ちゃんを捨てていった女の理由は?ノーベル賞候補者が女の尾行を依頼してきた…。ハードボイルド小説ですが前作に比べ柔らかい感じになっています!痛快で面白いこのシリーズやめられません!止まりません!ねっ!!2013/08/04

くたくた

43
園長探偵ハナちゃんシリーズ3作目は短編3作の連作。ハナちゃん曰くのアフターケアに、探偵のプライドが滲む。練のマンションの玄関前に捨てられた赤ん坊。部下の斎藤は「社長のお嬢さん」呼ばわりだが、おそらく練の子ではない。赤ん坊そのものと、母親探しを押しつけられるハナちゃんは無事事件を解決するものの、今度は練が親子鑑定をしたいと言い出して。説教垂れるハナちゃんに練が言う。「それは、つまり、俺は消えた方がいい、ってことか。この世に生まれて来た痕跡は何ひとつ残さず、綺麗さっぱりと消えた方がいい人間だ、そういうことか」2022/09/06

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