内容説明
児童虐待を解決する特効薬はない。さまざまな立場の人が問題に関心を持ち、考え続けるしかない。
日々、報道される虐待事件。しかし、個別の事件報道だけでは虐待問題の深層は見えてこない。虐待問題の本質と解決策を徹底的に現場から探り、多くの反響を読んだ朝日新聞大阪本社編集局のルポ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shigoro
6
子供の頃に虐待を受けて育った親、特に育児をする母親が、自分の子供に虐待する。負の連鎖とも言えなくはない。普通の人はしつけと言う大儀があっても手を挙げることをまったく考えもしない。しかし虐待を受けた人は知ってしまっている。知ってしまってるゆえに、頭の何処かでしつけの選択肢に挙がってしまうのかもね。「暴力を止める方法を教えてほしい」といのは一般の人が聞くと間が抜けているが、本人は本当に切実な問題なんだろうな。 2012/05/06
RED
5
ぜひ大勢の日本人に呼んでほしい。これは全員が知らなければならない日本の社会問題だ。リアルで痛々しい話が盛り込まれていて、何度も胸が締め付けられた。自分に何かできることはなんだろう。2018/02/08
ステビア
5
ひどい話だ。2014/03/23
ふたば
4
『結局のところ、親は無力で良い』子供と一緒になってオロオロしているのが最良の寄り添い方である。これに尽きるのだと確かに納得できる。子供が自分の将来に向かって、悩んだり挫折したり、方向性を見失ったりしたとき、一緒になって『考える』親であることが、子供に生きる強さを与えるのだと。大人の思う良い生活や、ステータスを過度に押し付けては、子供から生きる意欲を失わせる。そうして潰されてしまった子供たちが大人になったとき、どういう結末を迎えるのかが具体例を挙げて解説されていて、親の役割について考えさせられた。2019/09/22
カタコッタ
4
こんなことがあってはならない。裁けばよいという問題でもない。どうしたら未然に防げるか、真面目に考える必要がどの世代にもあると思う。2015/04/22
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