光文社文庫<br> レイコちゃんと蒲鉾工場

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光文社文庫
レイコちゃんと蒲鉾工場

  • 著者名:北野勇作
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 光文社(2014/01発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334744472
  • NDC分類:913.6

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内容説明

蒲鉾工場に勤めるぼくが巻き込まれるのは奇っ怪な事件ばかり。怪物化した蒲鉾に社員が誘拐されたり、食べられちゃったり……。特殊事件調査検討解決係の一員として、係長に危険な任務を押しつけられる毎日だ。ちょっと生意気な小学生「レイコちゃん」との冒険が、ぼくをさらに不思議な世界へと運んで行く――。奇妙でどこか滑稽でなんだか怖く、なぜだか懐かしい、SF大賞作家が贈る大人のためのファンタジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょん

25
ちょー、蒲鉾って❗と読み始める前に思い、読み終わってから、うわっ、蒲鉾って❗に感想が変わる(笑)ふざけきってるぜ、と思いながら読み始めたのに、この世界観に囚われて抜け出せなくなってます。北野さんのうすら寒い世界大好きだなぁ。広々としてるのにすぐそこに境目があるような世界観。この人の本しっかり集めて読み返したくなります✨2019/07/28

ぜんこう

24
表紙と題名を見て、ファンタジーか軽いミステリーかと思ったら全然違った。 SFっぽいホラーなんだけど「蒲鉾」という単語によって緩めになることもあればグロい怪物になることもあれば。 図書館で借りて失敗したかな、と思ったけど、最後には戦争の悲しい影というか、意外と深い話で終わった・・・でも途中までがなぁ(^^;) 途中あきらかに「2001年宇宙の旅」であろう話の部分は少し楽しかったけど。 不思議な話でした。2016/04/29

ぜんこう

20
北野勇作さんを初読した本を再読。軽い題名ではあるけど、戦場自体は描かれないけど、兵器としての蒲鉾、兵器としての蒲鉾工場、そして蒲鉾工場で働く人・・・人なのか蒲鉾なのか生きてるのか死んでるのか。好き嫌いがはっきり分かれそうですけど僕は好きなほうです。「2001年宇宙の旅」のモノリスを蒲鉾板とする表現も好きです(笑)2019/12/04

星落秋風五丈原

20
あなたはどうしますか?上司が、蒲鉾にさらわれたら。そう、あの、食卓でお馴染みの蒲鉾です。想像できますか?本作に登場する蒲鉾は、暴走したり、あろうことか、人間に化けたりするんです。これがほんとの、食品偽装。いやいや、違うでしょう。それはさておき、物語の中では、蒲鉾は兵器なんです。それも、平和のための兵器。2008/08/06

かとめくん

16
かまぼことは大人しいテーマを選んできたな~と思う間もなく、過激な事件が次々と起こる。特殊事件の担当にされてしまった主人公は上司とともに難事件の解決に奔走することになる。しかし事件は一筋縄ではいかない。何しろ蒲鉾ったって板はシリコン(あるいはモノリス)だし、練り物は色々な能力を練り込んであったり、生きていたり。そして工場勤めの合間に寄る喫茶店の娘と、今度は町が舞台の怪事件に巻き込まれる。世界観もペーソス感も北野ワールド満開だ。ただ、「2001年~」を落とし込みすぎかな。でも個人的には満足でした。2018/06/09

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