出版社内容情報
町場の長屋を根城に貧しくも健気に生きる人々を食い物にする悪人たちを、チームで掃除に邁進する姿を明るく描く、書き下ろし長編物語
内容説明
老中松平若狭介は茶坊主から、夜鷹が体を二つに両斬りされた瓦版を見せられる。町奉行に確かめると、真実だという。老中が配下の隠密らに探索させると…。陰間茶屋ならぬ、女たちが若い役者見習いと遊ぶ色子茶屋なるものが流行り始め、さらに元寺社奉行の奥方がそこでとんでもない悪行を繰り返しているとも。元奉行ともども二人の悪行を両断する隠密たちの活躍!
著者等紹介
伊丹完[イタミカン]
映画マニアとして知られ、落語やミステリにも造詣の深い著者が満を持して、大江戸のエンターテインメントに初挑戦。ハリウッド映画を思わせる江戸の新しいヒーローの誕生であり、大いに期待されている。執筆の合間には映画祭審査員、江戸講座講師、寄席での対談をこなし、試写室めぐりをするなど多忙な日々を送る、今もっとも注目の作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マカロニ マカロン
12
個人の感想です:A-。隠密長屋のシリーズも4作目で、チームワークも絶好調で、悪い大名をビシビシと退治してくれる。本作では箸職人の熊吉にスポットライトが当たり、彼の淡い恋心が事件の解決に繋がっていく。江戸時代の風俗産業というのも吉原、岡場所、夜鷹と色んなランクがあること、日本橋芳町には陰間茶屋が多くあり今の新宿2丁目的な店も多かったようで、それも興味深かった2024/04/01
おだまん
7
仲間たちのキャラに癒され懲悪っぷりにスカッとする。しゃれも効いていてくすっとなりました。この時代のお化け屋敷体験してみたい。2025/05/29