内容説明
ロンドンで画廊を経営していたシャンニは、恋人に裏切られて破産寸前に追いこまれ、伯母に紹介されたオーストラリアの農場に身を寄せることにした。その地で奮闘している伯母の里子ピアースを手伝うことが条件だ。奮闘しているってどういうこと?来てみてすぐにわかった。幼い四人の子供がいたのだ。しかも当のピアースはいない。家の中は雑然として、子供たちは飢えている。だが赤ん坊を抱いて帰宅したピアースを見て、彼女は目をみはった。ぞくぞくするほどセクシー!そして困りきっているのは明らかだ。彼が手伝ってほしいというのなら、なんでもするわ!★「涙にこめた愛」(I-1909)の舞台となったローガネッホ城に滞在することに決めたピアースとシャンニ。ふたりの愛と再生を語るRITA賞受賞作家M・レノックスの快心作です。★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Michelle
14
この作者さんの書く登場人物って魅力的。ヒーローが里子として育ち、誰かを信頼して愛することに消極的なせいで、ロマンスに情熱は感じないものの、5人の養子を挟んだヒロインとのやりとりはホノボノ。面白かった。2024/01/01
糸車
1
所々「?」な部分があってもう一回読み返した。なんせ登場人物が多い。覚えのある名前と城の改装と聞いて「あれか!」とようやく気づいた。別のお話に登場したカップルだわ。頻繁に出てくる名前が「牛」の名前だと納得するのも時間がかかったし。人と関わらず生きていくなんて無理なのに、しかも意外にお節介な性格なのに孤独でありたいと願うヒーロー。たくさんの里子を育てた伯母と同じで許容量のでかいヒロイン。牛に向かって彼のことを「賢いけれど飛べない鳥」と説明するシーンで、あ、タイトルはヒーローのことだったの?と初めて気づいた。2013/07/11
こえん
1
この前に関連作があるのって聴きたいくらい登場人物が多かった…お城関係以外にはないんだよね? 途中まで誰が誰か把握するのに懸命でお話まで気が回らなかった。ヒーローの過去をもう少し詳述する余裕があると彼の言動に対する理解も深まってイイカンジだっただろうなーと思ってちょっぴり残念だった。ヒロインの元婚約者があのままでなかったは良かったけど。2009/11/02
ちはや
0
なんだろう。どうしたの、マリオン?って感じでした。会話が小気味いいテンポでポンポンと進んでいくのはマリオンの本の特徴の一つだと思うのですが、今回のは、なんていうのかな・・・小気味よすぎて、話飛びすぎじゃね?って思っちゃったのです。音楽で言うならスタッカート効きすぎてて、1音が孤立して聞こえちゃうよ、って。そのせいか、読んでても「あらっ?何だったっけ?」とページをもどしてみたり。でも、戻っても特になんてことないんですね(~_~;;2008/07/16
サティーシャ
0
恋人に裏切られて破産寸前に追いこまれたシャンニは、伯母の里子ピアースを手伝うため農場にきた。家の中は雑然として、四人の子供たちは飢えている。シャンニの大きな愛と子どもたちがかわいい・・・2015/06/25