内容説明
200X年、謎の航空機事故が相次ぎ、メーカーの担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査のために高空へ飛んだ。高度2万、事故に共通するその空域で彼らが見つけた秘密とは? 一方地上では、子供たちが海辺で不思議な生物を拾う。大人と子供が見つけた2つの秘密が出会うとき、日本に、人類に降りかかる前代未聞の奇妙な危機とは──すべての本読みが胸躍らせる、未曾有のスペクタクルエンタテインメント!!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
HIRO1970
962
⭐️⭐️⭐️有川さんはまだ二冊目です。前回レインツリーの国を読んでみて、何となく相性が良さそうな感じがしたので本書にチャレンジしてみました。前半は非常に軽快に読み進めましたが、中盤からめっきりとペースが落ちウトウトと同じ所を彷徨いながら数日寝落ちを繰り返しましたが、最後の100ページ程は盛り返して何とか読了しました。全くの個人的な感想ですがこの本は半分ぐらいに縮めた方がスッキリして良いような気がしました。(特に中盤のやりとりが・・・)また次の機会に期待します。2015/12/08
射手座の天使あきちゃん
762
土佐弁が心地いぃー♪ 舞台設定:奇想天外・摩訶不思議な生物登場、そして 大人二人の微笑ましい恋と高校生二人のヘンに大人の恋が同時進行 うーん、すごーい有川さん 大好きーぃ!! 【警告】「仁淀の神様」人前で読まぬこと 宮じいにこうなるよ (/_;)2010/02/13
ehirano1
751
タイトルの「空の”中”」という謎(?)が早々に分かるのですが、うん、これは上手い!上手過ぎる!!確かにこれは空の“中”なかですワ、としきりに感心した次第です。土佐弁(?)には少々難儀しましたが、総じて、解説の新井素子さんがたったの2行で言われるように、「読め。面白いから。」には全く以て同感です。2020/11/15
kaizen@名古屋de朝活読書会
741
航空機事故。安全分析の話がないのが悲しい。文体が読み易く,展開が軽そう。ついつい先に読み進んでしまう。現実に対する問題提起が底流にあるかもしれない。塩の街、海の底のような深みがあることを表現していることが推測できる。3度読まないと,有川浩が出した問題の解が見つからないかもしれない。塩の街、海の底を読んでから、文庫を購入して2度目を読んでいます。2作とは違った視点に解があるのだろう。全作品二度読みしたら、また読み直します。文庫は「仁淀の神様」を追加。解説の新井素子「いい話だよなあ」「読め。面白いから。」2012/08/09
佐々陽太朗(K.Tsubota)
733
生物と無生物。感情と論理。政府と自衛隊員。宮じいと僕、そして佳江。春名高巳と武田光稀三慰。単一と分裂、そして統合。淡き恋、ふたつ。この小説を読むと、如何に我々が非論理的世界に生きているか、如何に他を顧みず自分勝手に生きているかを思い知る。そして如何に人生がすばらしいかを・・・2010/01/24




