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内容説明
我々が信じる合理的選択、科学的認識、論理的思考は、絶対的なものではない! 世界の根源に関わる事象と密接に関連する人間の「理性の限界」と可能性をディベート形式で平易に描く論理学入門書。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
136
3回目ですけどやっぱりおもしっろいですね。突き詰めていくと「方法論的虚無主義者」に近い意見になってしまうのですが、ロマン主義者が「パンセ(パスカル)」を引用したように、“・・・我々は理性の最後の一歩を踏み出した・・・(p259)”、そんな気がしてなりません。2017/11/04
KAZOO
106
様々な分野における、論点をわかりやすく整理してくれています。架空の人物による討論形式なので話し言葉で分かりやすさがあります。私は特に選択の理論というのに興味をもっていますので第1章が非常に参考になりました。また第3章の知識の限界も知的刺激を与えてくれました。2015/10/31
mitei
91
途中まで架空のシンポジウムって気づかないくらいグイグイと読むことが出来た。それにしても論理って奥の深いものだなと思った。2011/06/12
harass
71
「反オカルト論」を読んだが、この著者の本はこれまで数冊読んでいたのを思い出す。未読で題名は知っていた新書をまとめて借りる。限界シリーズ、全三冊の一冊目。架空のシンポジウムで類型的で誇張された人物たちの討論形式で語る。アロウの不可能性定義(完全な民主主義的決定は存在しない)、ハイゼンベルグの不確定性原理(量子の世界では何も決定されない)、ゲーデルの不完全性定理(数学には証明も反証もできない命題が存在する)これら三つの理性の限界の証明を中心に。実に知的好奇心をくすぐり、絶妙なバランスで語っていく。良書。2017/07/22
♪みどりpiyopiyo♪
70
人は、何を、どこまで、どのようにして知ることができるのか? 将来、あらゆる問題を理性的に解決できる日が来るのか? あるいは、人間の理性には永遠に超えられない限界があるのか? ■面白かった♪ 様々な学術分野の架空の専門家に架空の一般人を交えたユーモラスな「議論」を通して、人類の「理性の限界」を探ります。■デフォルメされた学者達のキャラが立ち、各分野の現在の立ち位置への読者の理解を助けます。各界から「知性とは何か?」を極めた結果が、互いにかなり近い所に到達している事を改めて確認できました。(2008年)(→続2018/12/15