内容説明
わあ、暖かい。ここ、何本ぐらい指が入るんだろうね?
彼は、一本、二本と数えながら、私の蜜の奥へ指を挿入しはじめた。
私は電脳娼婦。罪を犯し、刑罰として、電脳空間で客をとらされているのである。
ねえ、お姉さんが殺した男はね、実は、ぼくの兄だったんだ…。
すごくエッチでちょっぴりせつない、
エロティックSF傑作集。
※本作品は、「電脳娼婦」を加筆修正した新装版です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
冬見
11
官能小説なんだけど森先生の官能描写に鍛えられたせいか、(森先生にしては)ライトに感じた。本作よりもさらに癖が強い『からくりアンモラル』『西城秀樹のおかげです』とかの方が好きかなあ。2017/06/08
CCC
7
これ官能小説だったのか。たしかにそういう要素は話の中心だけど、なんかそういう感じがしなかった。どこか文章の視点が客観的だったからだろうか。『たったひとつの冴えたやりかた』をミステリー的に読み解こうとしたりしてました。全体的にはSF色が強かった。2021/03/29
雑食奈津子
4
心を生かす性にはいつも、その前にさみしさがつきまとう。罪を償うために電脳世界で娼婦となった「私」の前に、殺した男の弟が現れる。「私」は電脳の世界で彼から罰を与えられ、やがて出所しても会いたいと望まれるが……。まあまあひどい目に遭う女がいれば男もいて、ここまで性を玩具にするか?と思いつつ、最後まで読む。なるほど、作者は性について痛いほど知り尽くした上で遊んでいるのだろう。いかに有用な玩具でも扱い方を知らなければ遊べない。でもまあ、ほどほどに……。2019/10/23
ぽつぽつぴー
3
刺激が強すぎた。今の自分にはこの本の面白さが理解できなかった。2014/06/24
はちくま
3
18歳未満にはあまりお勧めしてはいけない本だと思うので、内容には触れないけど、森奈津子先生は実はかなりタフなSF魂をお持ちだと思うので、今度ぜひ円城塔さんと対談してほしい。もしかしてもうされてたりするのだろうか。最近森先生の本がしばしば復刊されるので、嬉しい限り。お慕いしております。2012/09/10
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