内容説明
月代和也、四十一歳、雑誌編集者。編集長の代理で首相主催のジャーナリスト懇親会に出席したときから、彼の周りに奇妙なことが起こる。月代を見たときの首相の驚いた顔……。その後、編集長が何者かに殺され、月代とその妻、娘にも、次々に災難がふりかかり……。表題作他、六篇を収録。ユーモアとサスペンスにあふれた、短篇ミステリー傑作集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
105
標題からして,破茶滅茶だ. コピールーム立ち入り禁止をはじめ7つの短編から成っている. コピールーム立ち入り禁止は,いくつもの枝分かれした物語を作ることができそうだと思った. 1 誰も傷つかず、何もなかったことになる 2 誰も傷つかないが,2人で会社を辞めて幸せになる 3 2人とも死んじゃう 4 ほかのひとも巻き添えにする などなど. 赤川次郎が選んだ道は,どれだろう.2011/01/04
mint☆
89
いただきものの本。赤川次郎さん何十年ぶりに読んだだろう。子供の頃に読んだきりだと思う。こちらはサラリーマンが主人公(ひとつだけ女子大生)の短編集。毒ありユーモアありのライトなミステリー。時代を感じさせる単語が出てきたのでいつのかと思ったら、初版は1982年とのこと。その割にはそこまで古さを感じさせなくて驚いた。サクサク読めて安定の面白さです。2019/12/05
きっしぃ
37
久々に赤川次郎。7編の短編集。「読書狂の冒険は終わらない」で紹介されていた本で面白そうだったので読んでみた。サクサク読みやすいけど、捻りがきいてて面白かった。ハラハラするけど、意外とハッピーエンドも多め。好きなのは『コピールーム立入禁止』と『充たされた駈落ち』。解説によると平成 6年で赤川次郎は著作が300冊に達したとのこと。母が好きで昔よく読んだけど、とてもじゃないけど全部は読みきれないですね。あと数冊はチェックしてるので、探して読んでいきたい。2018/03/27
roomy
18
面白かった〜いい話もあり面白いがすっきりしない話もあり。ライブラリー本。2015/10/29
nstnykk9814
14
2017年の1冊目。本当は16年中に読み終える予定だったが、飲んだくれていたため持ち越した。赤川次郎は恐らく約30年ぶり。「読書狂は止まらない」で紹介されていなければ手に取らなかった短編集。表題作もいいが、「充たされた駈落ち」とかもなかなか。特に古さを感じさせないところがいい。2017/01/02