斜陽に立つ

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斜陽に立つ

  • 著者名:古川薫
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 毎日新聞出版(2015/01発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620107233

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内容説明

乃木希典と児玉源太郎。戦乱の幕末・明治を疾走した両将の人生の軌跡と友情。
乃木は愚将に非ず-歴史小説の巨匠の集大成、入魂のライフワーク。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ともくん

41
愚将と言われる乃木希典の物語。 同郷の作者により、愚将というレッテルを覆すような内容。 でも、難しかった。 読むのに苦労した。2018/07/10

田沼とのも

16
日露戦争の本当の英雄は、東郷平八郎でも広瀬武夫でもなく、児玉源太郎だと思う。戦力を枯渇させて危機的状況にあった満州の日本軍を救い、講和を促進させた彼の決断と行動こそが、歴史に残る功績だと思う。 「火をつけたら、消すことを考えんでどうするのだ」と大本営、陸軍省に怒鳴り込み、伊藤博文をも説得した彼の広い視野と行動がこの国を救った。権力分立的で政治軍事外交の統一的一体性を欠く明治憲法体制を補ったものの一つが元老だが、児玉のこの時の行動はまさに元老の役割を果たしたものだったと思う。2025/10/27

ハルのうた

5
司馬遼太郎により広まった乃木希典=愚将の印象を著者なりに正そうと書かれた本書。完全に払拭されたかと問われればそこまでの説得力はなかったが、貧乏くじを引かされた面はあったかも。その名が付く神社もあるほど神格化した人物の、人間味溢れる部分を知ることができ少し見る目が変わった。児玉源太郎についても英雄譚だけでないところを知ることができた。 ときには芯の弱い人であるかのように思われた乃木希典と妻・静子の死体検案書から最期を推しはかる件は、意志の強さを物語る。重荷を背負わされた人生からようやく解放されたと思いたい。2023/01/02

くらーく

2
天辺の椅子で児玉源太郎を描いた著者の歴史感かな。乃木希典と児玉源太郎の関係が良くわかる。残念ながら、司馬史観により造られた乃木希典のイメージを覆すのは難しいと思うが、多くの史実に触れて、見直してみて欲しいな。特に、賞賛された人、愚弄された人の裏に何があったかを。 それにしても、人命が安かった時代だな。2017/03/18

バリバリブーン

1
自分も司馬遼太郎氏の作品を読み、「乃木愚将論」に影響を受けた一人です。 この評価を是正するという試みに惹かれて読みました。 遊興に耽り家庭を顧みない、長州閥の引きで昇進を重ねる、不満があったら辞める。 結構人間味溢れているいるため、作品としてはすごくおもしろかったです。 将としての評価については、取り巻く環境が不運だったことを考慮すると、愚将は極論だけれでも、それでもぎりぎり及第点くらいかなという感じです。2014/02/01

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