内容説明
乃木希典と児玉源太郎。戦乱の幕末・明治を疾走した両将の人生の軌跡と友情。
乃木は愚将に非ず-歴史小説の巨匠の集大成、入魂のライフワーク。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともくん
41
愚将と言われる乃木希典の物語。 同郷の作者により、愚将というレッテルを覆すような内容。 でも、難しかった。 読むのに苦労した。2018/07/10
ハルのうた
5
司馬遼太郎により広まった乃木希典=愚将の印象を著者なりに正そうと書かれた本書。完全に払拭されたかと問われればそこまでの説得力はなかったが、貧乏くじを引かされた面はあったかも。その名が付く神社もあるほど神格化した人物の、人間味溢れる部分を知ることができ少し見る目が変わった。児玉源太郎についても英雄譚だけでないところを知ることができた。 ときには芯の弱い人であるかのように思われた乃木希典と妻・静子の死体検案書から最期を推しはかる件は、意志の強さを物語る。重荷を背負わされた人生からようやく解放されたと思いたい。2023/01/02
くらーく
2
天辺の椅子で児玉源太郎を描いた著者の歴史感かな。乃木希典と児玉源太郎の関係が良くわかる。残念ながら、司馬史観により造られた乃木希典のイメージを覆すのは難しいと思うが、多くの史実に触れて、見直してみて欲しいな。特に、賞賛された人、愚弄された人の裏に何があったかを。 それにしても、人命が安かった時代だな。2017/03/18
バリバリブーン
1
自分も司馬遼太郎氏の作品を読み、「乃木愚将論」に影響を受けた一人です。 この評価を是正するという試みに惹かれて読みました。 遊興に耽り家庭を顧みない、長州閥の引きで昇進を重ねる、不満があったら辞める。 結構人間味溢れているいるため、作品としてはすごくおもしろかったです。 将としての評価については、取り巻く環境が不運だったことを考慮すると、愚将は極論だけれでも、それでもぎりぎり及第点くらいかなという感じです。2014/02/01
フンフン
1
司馬遼太郎の『坂の上の雲』は2度ばかり読んだ。それで「軍神」乃木大将の実像が分かった気になっていたが、その後、昭和天皇とのかかわりや、マッカーサー回想記について知るにつけ、たとえ戦術家として凡将であっても、武人としての人格は比類なきものだったと思うようになった。本書によって戦術家としても決して司馬が描くような愚将ではなかったとわかった。 2017/12/11
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