人魚を食べた女

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人魚を食べた女

  • 著者名:山崎洋子【著】
  • 価格 ¥1,881(本体¥1,710)
  • 講談社(2014/02発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062147071

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内容説明

死ねないのよ。どうしたって死ねないのよ! 人魚の肉を食べた女と男の、情念の世界。300年死なずに25歳のまま生きることになったという女に人生を絡め取られてしまった私は、この怪奇と狂気に彩られた世界から逃げ切れるか。驚愕の長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NADIA

38
タイトルに惹かれて借り出した作品。高橋留美子『人魚の森』のようなストーリーだろうかと期待。…うん、人魚の肉を食べてしまった女の話には違いないけど、どうにも湿気た雰囲気が気持ち悪い。ヒロインである女は不気味すぎて好きになる要素がゼロだし、語り手の男は精神の不安定さにイライラさせられてこちらも大嫌いなタイプ。その他の登場人物も「なんで?」という不自然な行動をとる人物が多いので物語に入り込めない。ラストもなんだかなあ…。ところで、部屋中に飛び散った血液をホールトマトをぶちまけたとごまかすのも無理があるね(笑)2024/02/20

うーちゃん

15
人魚の肉を食べ不死になった女と、その狂気と情念に憑かれた男の物語。男女の歪んだ愛情や そこから生まれる悲哀などが主軸になるものと思っていたが、結構がっつりファンタジーだった。大人向けではあるが、ボリュームの割に物足りなく、印象に残らない。それだったら 大まかな設定だけ持ってくるのではなくて、八百比丘尼伝説そのものの新解釈という形にしたほうが面白そうだ。でも緒方の今後を想像するのは・・確かにコワイ。2014/09/27

そのぼん

10
人魚の肉を食べれば不老不死になるという伝説をモチーフにして描かれていました。人間関係のドロドロさが読んでいてしんどかったです。2011/12/01

ゆみねこ

9
人魚の肉を食べてしまうと、八百年の寿命を得ることが出来ると言う。明治時代の才能豊かで貧しいある女流作家が死の間際に口にしたものは…。25歳から歳を取らない女の哀しさと情念。振り回される男の情けなさ。最後の最後まで恐ろしい、那津・アインダ・夏季・久実。2011/09/17

かぐや.

6
最初は選択ミスって思ったけど、途中から息もつかずに読み進んだ。丸く収まってハッピーエンドかと思ったその後にどんでん返し。私的には最後の場面はいらなかったな。人生普通が一番、生まれて歳を重ねて寿命で死ぬ。それから外れた恐怖とか孤独とかには耐えられないかも知れない。アインダの気持ちがわかるからこそ、最後は現れず見守っていてほしかった。山崎洋子さんの本読み応えあり。2018/11/28

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