内容説明
瀬戸内の島。東京から山村留学にきた中学二年生鳥海浩次は、退屈な島暮らしにうんざりしていた。ある日、地元の同級生・計が、蔵から海図を見つけ出す。水軍の財宝をつんだ船が嵐で沈没したという伝説があり、その船のありかが記されているというのだ。格好の暇つぶしと、山村留学仲間の花香を誘い、三人で海へこぎ出すが……。少年少女のきらめく夏物語を瑞々しく描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
140
シブい警察小説とアツいスポーツ小説を多数書かれている作者さんには珍しい青春モノです。しかも中学生の男子女子が主人公だなんて、ここ最近の作風からは、なかなか信じられない作品です。瀬戸内のある場所で、海に沈んでいると思われる宝を探そうと奔走する話とは、堂場さんらしくない?お話でした。逆に作者さんの違った一面を読むことができ、新鮮味があって面白いかもしれません。期待する、しないではなく作者さんのあらゆる才能を楽しむに徹して読むべき作品かもしれませんね。読んでいて、何度も「ホントに堂場さん?」って思いました。2010/02/11
相田うえお
116
★★☆☆☆ 本作品の前が中学の女子話だったので、連続して中学話を選んでみました。内容は、島の中学に訳ありで山村留学してきたひとりの男子と女子。その子は膝を故障してるんですが話せない理由があるようで素直に心を見せてくれません。そんな二人と島の同級生とが一緒になって海に沈んだ船から財宝を見つけに......みたいな始まりです。が、中学なのに色々な設定が大袈裟過ぎでしょ、無い無いって感じ。さらには肉付け話で広げるのはいいのですがサブ側の話が先細りというか結末がどっかに飛んでった?何のためにサブ話でお店広げた?2016/06/21
いつでも母さん
106
【祝100冊!みんなで堂場瞬一祭り】未読の中の1冊がこちら。意外と言っちゃあ意外な作品。東京から瀬戸内の島に山村留学に来た男子中学生『浩次』の一夏の思い出。海底に沈む水軍をめぐり、同じく山村留学の花香と同級生・計そしてかつて金塊を探し当てた変わり者のジイサンとのいわゆる冒険なのだが、思春期の子ども特有?のモヤモヤ感に対、大人や都会への思いが絡みあう。ジイサンに助けてもらった自分が15年後、真っ当にしかしあの時の夢を追って探索を再開するのだが今の私にはなんとも照れ臭い。瑞々しさを失ったってことなのか・・2015/11/26
ゆみねこ
70
瀬戸内海の小さな島・瀬戸島の夏。山村留学生の浩次と花香・地元中学生の計は、退屈な日常から逃れるために、沈没した水軍の船を探す。堂場さんの小説には珍しいテイストですが、夏の終わりに読むにはお勧めかも? 2016/09/04
TATA
34
堂場さんのスタンドバイミーもの。中学生が瀬戸内の島で過ごす一夏の物語。……ということなのですが、甘酸っぱい恋愛とか、青春の蹉跌みたいなものはあまりなく、沈没船の引き揚げを目指してなぜか少しハードボイルド色も感じる変わったテイストでした。悪くはないんだけど僕はやっぱり堂場さんはスポーツものが好きかなあ。2017/02/10
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