内容説明
昭和を代表する劇評家、推理作家、俳人の戸板康二はまた、歌舞伎、映画、雑誌など、幅広い世界で蒐集した「ちょっといい話」を絶妙な筆致で描く無類のユーモリストだった。数多の著書から60代に書かれた『回想の戦中戦後』『思い出す顔』の2作品23篇を抄録。師折口信夫も市井の無名の人も同じあたたかい目線で捉えたエスプリ溢れる文章は、読む者に幸福感を与えてやまない。時代と人への芳醇なメモワール。
目次
1 回想の戦中戦後(抄)(前説・ふるさと東京 終戦の日の前後 危機に瀕した歌舞伎 ほか)
2 思い出す顔(抄)(「スヰート」と「三田文学」 二人の新聞記者 砧撮影所 酒席の紳士淑女 ほか)
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