内容説明
昼は品行方正な生徒会長、夜は街で遊び歩くなぞの美少年――。“設定”によってまったく違う顔を使いわける高村理人は、危ないところを助けてくれた男とホテルで一晩過ごす。もう会うことはないと思っていたのに、その男、秋津響が英語の臨時講師として、理人の前に現れた。夜の顔を隠している理人を、秋津は脅すこともできる……。考えた理人は、自分から秋津を誘い、恋のゲームを仕掛けるが?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あららい
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私は大好きなお話です。 悪い意味でなく、理人が主人公なのに一番わかり辛いです。 でもこれだけ捻くれた子が主人公ならしょうがないと思えますね。 結局彼の思うままにことはなりましたが、どうなんでしょうね。 理人は決して不幸ではありませんでしたが、これからはストレートすぎる秋津と幸せになってほしいです。
iason
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あさぎりさん本人も書いているが、およそ主人公にはなりえないタイプの主人公。策略家でひねくれてて、でもやっぱり根本は傷ついているという点では立派な主人公ですよ、理人くんは。2011/09/12
あやた
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「さいしょに絶望を味わったから、てのひらにある幸せ以上のものを望むのが恐ろしい。」屈折し過ぎて360度巡って戻ってきてしまった主人公の口の悪さが軽快で面白い。メリハリのきいた展開も新鮮で楽しめた。ふだんのあさぎり作品とは少し趣が異なる。暑苦しい単純バカ×ひねくれすぎた優等生2008/11/27