内容説明
新婚まもない華子は、古びた借家で夫の亮介を電動工具で殺害した! 華子は弁護士に「あの家には鬼がいたの」と語り、事件の背景には壮絶なDVがあったことを示唆する。それを知った華子の父は、夫こそ加害者で、娘は被害者だと訴え、罪の軽減に奔走する。だが、やがて父親は「鬼」の真の正体を知り愕然となる! 家族から殺人者を出した一家の崩壊する心理を描く、戦慄の新感覚ミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アッシュ姉
72
偶然手にした本。正確にいうと、著者名を勘違いして購入したもの。通常より三倍速ぐらいで、急き立てられるように読み終えた。つまらなくはないけど、何かが残るわけでもなく。家ものホラーかと思いきや、期待していた内容ではなかった。読友さんのレビューを先にチェックしておくべきだった。しもた。うぅ、震え上がるような怖い本が読みたいっ!2017/02/16
yukision
56
DVからの殺人事件。その舞台となった新婚夫婦の家はいわくつきの建物だった。ホラーというより、リアルな社会問題を扱ったサスペンス。サクサク読めるけど、いまいち後味が良くなかった。2021/02/12
Smileえっちゃん
38
帯の言葉に誘われ手にした初作家さん。呪われた家を巡る恐怖のミステリー。新婚間もない華子が古びた借家で生活するようになり、夫のDVが始まった。どこまでも優しかった夫が2週間程でこんなに変わるものなのか。DVは育った環境による事が多い。加害者が被害者だったり、人の心にも鬼が住んでいる。ホラーとDVをくっつけた感がありました。2024/09/16
ヤジマ
22
主観点 7.3/10 妻が夫を殺害してしまった描写から始まる本作。その背景が、二つの時間軸をもって紐解かれていく。憎しみと苦痛の連鎖。血の繋がりをも超えたそれは、呪いと揶揄される「鬼」なる存在を形成していく。DVも虐待もダメですなあ。そんなことをやる心理は理解できません。弁護論争の裏側はリアルで惹き込まれました。にしても、自分はホラーものがあまり好きじゃないのだろうか。その手の本に対する主観点は総じて辛くなっている。そして伊坂作品に甘くなっているのは自覚しているが、あくまで主観なので検めるつもりもなし。2019/10/23
gonta19
19
2008/10/18 ジュンク堂住吉シーア店にて購入。 2012/8/30~8/31 先日亡くなった吉村さんの作品。何時もながらサクサク読める。吉村作品に良くあるある意味反則の説明口調も今となっては感慨深い。長谷川・向井シリーズの第一弾なのに。あと何冊吉村さんの作品を読めるのだろうか。2012/08/31
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