幻冬舎文庫<br> テンカウント

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幻冬舎文庫
テンカウント

  • 著者名:黒井克行【著】
  • 価格 ¥596(本体¥542)
  • 幻冬舎(2014/10発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344411081

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内容説明

死と隣り合わせのスポーツ、ボクシングの名門・ヨネクラジムにはかつて「ボクシングの鬼」と呼ばれた男がいた。愛弟子を試合中の事故で亡くした後も男たちを檜舞台に送り出し、五人の世界チャンピオンを生み出した伝説のトレーナー松本清司。自らを「ボクシング中毒」と公言していた男を通じてボクサーたちの闘いを描く感動のノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

半木 糺

2
ヨネクラジムで長くトレーナーを務めた松本清司氏と彼に育てられたボクサーの姿を描いている。ボクシングトレーナーという極めて実入りの少ない仕事の中で、「職人」として様々な技術を使いボクサーを支えるその姿は求道家そのものである。最近、見かけだけ華やかで中身が無い人間がどの分野でも幅を利かせているように思える。本書に登場するような「本物」にもっとスポットが当たるような世の中になってほしいものである。2013/04/29

茶々太郎

1
テーマは興味深いものの、いかんせん文章が下手すぎる。例え話を多用するのはスポーツ系ノンフィクションの常ながら、それが的を射ていないというか。イマイチ。2014/10/01

うたまる

1
ヨネクラジムの名トレーナー松本清司を軸に描くスポーツ・ドキュメンタリー。歴史に名を残した世界チャンピオンでなく、地味目の成績に終わった選手たちを通して「ボクシングの麻薬性」を描くという趣向。ピックアップされた一人一人が個性的でどのエピソードも楽しめるが、その分散漫になってしまったのが残念。結局、松本清司という人間の掘り下げも、エディ・タウンゼントとの確執も、なぜボクシングが麻薬的なのかも、全部中途半端。ボクシングに打ち込む若者の青春グラフィティとしてなら十分楽しめるけどね。2014/06/02

T.kimura

1
出てくる人がまったく知らないんで昔に書かれた本かと思ったら、10年前の本であった。せっかく、世界チャンピオンを5人も輩出したジムのトレーナの話ならそのへんの話を中心にしてくれたらもっと引き込まれたと思う。ただ、いぶし銀さはおおいに伝わってきた。日本チャンピオンになっても、世界チャンピオンになっても食っていけない世界に惹きつけられる男達。まさにボクシングは「麻薬」なんだな。そんな男達の気持ち、ちょっと理解できた。登場人物の1人が作者の身内ってのはちょっとびっくり!!しかも・・・2013/03/21

よしだです

1
たぶん題材は面白いんだと思うんですが、いかんせん著者に「思い」を伝えるだけの筆力・構想力が足りないような。各章で語られる松本トレーナーの周辺の人たちが、松本氏の魅力を伝えるための狂言回しなのか、おのおのが主役なのかはっきりしないため、読者としては共感すべき対象に戸惑ってしまいます。で、松本トレーナーが「頑固で職人気質のトレーナー」という印象に留まり、「ふ~ん、そういう人いたんだぁ」で終わっちゃいました。ちょっと残念。2011/11/12

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