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内容説明
いつの時代も企業に求められるもの、それが「組織力」だ。本書は、破綻した日本長期信用銀行が新生銀行として再生するまでを丹念に取材し、それをモデルにして組織が再生していく道のりを描いた感動のビジネス小説である。物語の根底を流れるのは、主人公の一人である社長の伊勢が訴えた「マインドセットを変えなければ」という危機感。それはまさしく、当時同じ銀行業界で仕事をしていた著者自身が感じていた「日本、そして銀行を良くするためには今までの考え方を変えなければならない」という思いと重なるものだ。さらにその危機感は、いまなお日本の社会に打ち鳴らされるべき警鐘であると著者は言う。社長など経営陣のみならず、各部署の責任者といった中堅社員、さらには現場で働く人びとなど、さまざまな角度から描くことで、改革プロセスが浮き彫りになってくる――奮闘する彼らの熱きドラマを味わいながら、組織力を高めるヒントを学びとれる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤澤謙光
3
破綻からの再生へ向けた仕事人達が最高。たまに後ろを振り返り、背負うもの背負って全力で前進する姿に、明日からの活力をもらいました。2014/05/06
HoneyBear
3
江上剛の本は沢山読み漁ったが、この本が一番記憶に残っている。
3
新生銀行の再生を描いたビジネス小説。会社は一人じゃ変われない。幹部はもちろん、従業員、そして家族あってこその会社。太郎のお墓で河井一家が手を合わせるシーンは感涙。2013/05/22
いっぺい
2
今月は頭が仕事モードであまり本に手をつけなかった中、読んだ一冊。いつの時代も企業に求められているものは『組織力』。小さいながら組織の長たる自分がしっかりと理解しなければならないと感じられた一冊。2011/08/07
suginokirico
2
視点が変われば、見方も変わるなぁ…と。2011/01/04