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内容説明
計・作戦・謀攻・形・勢・虚実・軍争・九変・行軍・地形・九地・火攻・用間。二千数百年の時を超えて読み継がれてきた計13篇の名言集を、現代日本の「軍学者」が読み解く。訳者は言う。「ミサイルは発射命令を出せば、確実に飛び出し飛翔し命中し爆発する、とは限らない。しかし、戦争の機械と機事についてリアルに知らぬ人は、ついそのように錯覚しがちである」と。政治的リーダーが大衆を束ね、動かす、この難題への解答を、古代シナの遊説家たちは模索し、その一つの成果として産まれたのが『孫子』である。本書では、わかりやすい新訳で読むことを主眼としており、原文は載せず、新訳と解説のみで構成する。リーダー必読書としての役割はもちろんのこと、「戦い」のなかで人間というものの存在の本質、その情動についての言及がふんだんになされた本書は、厳しい人間社会のなかで「生き抜く」ために知っておくべき条件を大いに示唆してくれるものでもある。
目次
計<br/>作戦<br/>謀攻<br/>形<br/>勢<br/>虚実<br/>軍争<br/>九変<br/>行軍<br/>地形<br/>九地<br/>火攻<br/>用間
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
getsuki
1
100分de名著を観て購入。孫子、という存在がひとりではなく、様々な人の手が入ったものが現代にあり、あの曹操も手を入れたひとりと知って何となく身近な気分に(笑)近年発掘された竹簡と現代に伝わる訳との比較がされており、少しの文字の違いでも意味合いがかなり変わってしまう所が面白い。2014/04/06
Glitter
0
兵頭二十八が魏武注孫子と銀雀山竹簡孫子から孫子を解釈する この本は孫子を何度か読んだ人が読むことに適している かなりの意訳がなされているのでビギナーは他の本から入ることをすすめる2016/05/21
椿
0
孫子のエッセンスが凝縮された一冊。 何冊か孫子を読んだがこれが最初の一冊にして決定版の一冊といっていいとおもう。 漢文、書き下し文の孫子を読むときにも役立つ知識が満載で。 予備知識がないとなかなか理解しづらい古典をよむ予習としても役立つ
Tony
0
戦略とは人心の掌握術なんだなあと、妙に納得させられた。戦争における心構えは、ビジネスの心構えとも通ずるところがあると思う。2010/03/22
Kentaro
0
戦い方という意味で孫子の教えは、なるほどなと思うことが多々あります。 戦い方が上手な人間は、あっけなく勝ってしまいます。この人はすごい奇抜な戦いをするなと言う人が上手な人ではなく、勝ち戦を確実に勝つ人である。 大量の軍隊を率いて戦うなら、長期戦ではなく一日で終わらせる作戦を考えるべきだ。大群を率いるには、兵糧の準備から、寝食、体調管理まで複雑な統制が必要になるからだ。敵に勝利するときは如何に早く敵の大将を寝返らせ、領地良民を無事残せるかである。2017/10/19