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内容説明
作家・清水義範の小説スタイルは「パスティーシュ(模倣芸術)」と呼ばれてきた。さかのぼれば、『旧約聖書』の「ノアの方舟」の話は『ギルガメシュ叙事詩』からの引用だと言われる。スタインベック『エデンの東』は『旧約聖書』のカインとアベルの物語から作られた。また、デフォーの『ロビンソン・クルーソー』に腹を立てて生まれたのがスウィフトの『ガリヴァー旅行記』である。世界の文学はつながっている。膨大な読書体験と創作の方法をひもとくことで、それがそのまま文学案内となる面白くて便利な一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
常磐条
32
「パロディ(権威を揶揄するカタルシス)」とは異なる、「パスティーシュ(自分の方法で模倣することで、オリジナル作品の本質に迫ろうとする態度)」的視点から見る文学論。つまるところ人間の文化活動はミームの系譜なわけで、、、世界の文学をオデュッセイアという起源までさかのぼることにも意味はあるが、オデュッセイアをいくらつつき回しても今の世界の本質の全てがわかるわけではない。パスティーシュの変遷に隠れた人の願いの移り変わりは、模倣の網羅によって垣間見えるもの……。国語教育、作文教育本としてもつかえそう。2015/12/24
ごへいもち
13
不当表示。時間のムダだった。テレビを見て新聞の家庭欄を読んで夫婦で仲良く寝酒をするような人にはこの程度のものしか書けないのかも。大きな借金を抱えたり辛い人生を送ったりしている人を信じたくなる2011/07/28
MIKETOM
8
清水流文学論。清水が某高校・大学で講演した内容の記録。ただし若年の彼等にもわかりやすく話しているらしい。内容は清水の持ち味であるパロディ(パスティーシュ)論他。補講としてさらに突っ込んだ内容になっている。わかりやすくて面白い。笑えた箇所もあったし。清水の持ち味十分な内容となっている。個人的に興味深かったのが【私が決める世界十大小説】。『オデュッセイア』『源氏物語』『ハムレット』『ドン・キホーテ』『ファウスト』『ゴリオ爺さん』『ボヴァリー夫人』『罪と罰』『魔の山』『失われた時を求めて』→2025/12/31
Sobbit
7
清水義範の文学論に題名変えたほうが、タイトル買いした人の期待と実際読んでみてのミスマッチが起こらなそうだけど笑、このタイトルの方が売れるんだろうな。ちくまらしいタイトルセンスだなぁと思いました。パスティーシュとパロディの違いってそういえば分からないなと思って読んだので結構満足。やはりパロディとパスティーシュは近いものがあるのでパロディに関する解説も詳しくて面白かった。今は世界の名著読んでたほうがカッコイイという風潮は薄れてるけど、そういう意識で読書してた方が後々楽しいと思った。2021/09/23
ケン五
5
そう言えば、子どもの頃は何かレポートを書いていても、何かしらオチがなっくちゃって思って書いていたっけ。成績には全く反映されなかったけど、中身より、それに時間かけてたときがあった。でも下手すぎて伝わらなかったんだよな。パロディもやったけど、今考えると風刺になっていないから、パロディとはいえないか。2011/05/06




