内容説明
スーパーへ連れて来た子供がいない…! 主婦の桑島樹奈は、買い物中に2歳の娘を誘拐される。犯人からの要求は身代金2千万円。だが、受け渡し場所の指示を次々に変えてくる。そして犯人は誰とも接触することなく金を奪った。一方、シングルマザーのピアニスト・奈津子は現場のホテルで演奏をしていたことから事件と関わりを持ち、誘拐事件を調べ始めるが…。果たして犯人はどうやって金を奪ったのか? その子が狙われた理由は? 女性心理を巧みに描く傑作心理ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひらちゃん
35
「子盗り」に続いて海月さん2作目。今回は誘拐劇。事件というより母の心情を追うのがとても旨い。被害者であっても樹奈の性格は回りの人にはキツイ。こんな人いるのかとも思うがいるんだよねー。私の回りにも…。悪気がないから余計に始末におえない。知らない、分からないで済まない事は世の中いくらでもある。ましてや子供の事なら尚更。でも、こういう鈍感な人がいるのも事実でイライラしてしまった。偶然現場に居合わせた奈津子。奈津子が早苗やタカヨに出会わなければ完全犯罪だったのかな?2016/03/19
KAN
19
はじめは面白かったんですけど。なんだろう。そんな人いるのかな。いたからこそか。2017/06/24
ちょこまーぶる
16
初めて読む作家さん。どうして「十四番目の月」というタイトルなのかは最期に描かれているんですが、えっ・・・という感じでやっぱり分かりませんでしたね。内容は、誘拐事件の原因が代理母の復讐という着目点は良いと思うが、全体的に盛り上がることも無く淡々と話が進んでしまい、中だるみも感じてしまった。2013/11/19
yamakujira
11
「プルミン」「子盗り」と読んできて、期待したわけじゃないけれどイヤミスを予想してたら、なんだか爽快な展開だった。だって、誰も死なずに済んだから。でも、遡れば子供がひとり死んでるんだよなぁ。過失の自覚がないから反省もしない人っているよねぇ。復讐したくなる気持ちは共感できるけれど、彼女は自分のことを被害者だとしか思ってないみたいだから、成功してもなんだか虚しくないかい。途中から急に頭脳明晰になって推理を披露する奈津子は、ラストに向けて作者に探偵役を任命されたみたいで可笑しかった。 (★★★☆☆)2016/09/16
うぇい
8
結構古い本ということもあって、ちょっと楽しみ難かったです。誘拐者だし、女性のタクシー運転手の早苗さんとか登場人物のキャラとか良かったけど…2022/08/22
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