内容説明
十津川警部、ついに十津川村に立つ。
財団法人〈日本の自然と伝統を守る会〉理事長が十津川と名乗る男に殺された。現場に残された血書“義によって天誅を下すものなり”。自らの名を騙られた十津川警部は驚き戸惑いながらも捜査に乗り出す。その命名の由来となった奈良県十津川村、世界遺産に登録され脚光をあびる日本一広い村に足を踏み入れた十津川の前に次々と起きる殺人事件。その背景に、維新以来、歴史の闇に翻弄され続けた十津川村の存在が浮かび上がってくる。 全国津々浦々を駆け巡り事件を解決してきた名警部十津川シリーズにあって初の十津川村捜査行に拍車がかかる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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14
嫁さんの父が十津川出身で兄弟親戚が今でも居るので、義父が帰っている頃を見計らって我が家も年に一度ほど遊びに行きます。 本当に陸の孤島のようで、滞在中は都会の喧騒を忘れさせてくれます。 作品に出てくる昴の郷のロビーで本書を見つけたのが本書を読むきっかけです。 内容は十津川村を舞台にしているだけあって十津川の歴史については興味深く読ませていただきましたが、肝心の物語の出来はイマイチ感が拭えません。 十津川の史実の記述は著者の取材の賜物とは思いますが、十津川村の登場人物全てが方言を話さないのはいただけません。 2015/11/29
秋庭誠
6
【メメタァ】☆8 十津川警部が奈良県十津川村に行くという、なんともメタな作品。肝心の推理はやや単純な気がする(なんせトラベルミステリーの人だから) が、十津川村の歴史については少し詳しくなれたのかな?っつ感じです。最後のページの宣伝ワロタ。湯河原だけでなく、十津川村にもあるのか…。うーむ、ファンとしては行くべきなのか…?2013/04/07
チャカチャカりきりき
5
本当に十津川警部、この村と何の関係も無いの?(設定上の話で)
Ms.H
5
以前、十津川村へ行ったことがあり思わず借りてしまった。ミステリーとしちゃ単純すぎるが、そこを十津川村の歴史や風土・村民気質などと絡ませているところが、ミステリーの大御所の力業なのか?十津川村の郷土資料館や吊り橋・温泉・警察署・私の目の前で出て行ったたった1台の救急車が、5時間たっても帰って来なかったことを思い出した。2011/02/12
桂 渓位
4
十津川警部が、十津川村に来た~の、歴史ミステリー📙 カメさんの発熱の必要性が分かりませんが、日本一広い村・十津川村の魅力はしっかり伝わってますね✨2022/09/08