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内容説明
なぜわれわれは一面的な見方を絶対的なものと思いこんでしまうのか? この病いを癒すためにもっとも有効なのが、ニーチェにはじまる二〇世紀の哲学にほかならない。ニーチェ、フッサール、メルロ=ポンティ、そしてフーコーを軸に、さらに分析哲学の真理観までを紹介。現代哲学の、そして、われわれが生きることの入門書。
目次
第1章 真理の脱価値化―ニーチェ(“眺望固定病” 力への意志 “自我”“真理”“実体”)
第2章 真理の生成―フッサール(“真理”の場所―志向性理論 自我という構造 超越論的速度性)
第3章 生きられる真理―メルロ=ポンティ(原初的構造―『行動の構造』 “状況-身体‐系”の力動的分析―『知覚の現象学』 “世界”の分節化―知覚 肉)
第4章 真理の政治性―フーコー(「理性」の他者―『狂気の歴史』 『言葉と物』 権力と生政治 言説が生成する場―力への意志 フッサール、メルロ=ポンティ、フーコー)
第5章 真理制作の方法―フレーゲからクワインまで(分析哲学の歴史 超越論的パースペクティヴィズムと分析哲学)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
4pk〄ふぉーぷく
3
抽象的な説明の後に具体的な説明が繰り返されるので読みやすい前提として知識を多く必要とするので、一度読むだけでは結局何を示したいのか曖昧な理解で止まるところが多かったので、もう一度読み直したい2012/06/06
Mealla0v0
2
ニーチェ、フッサール、メルロ=ポンティ、フーコー、分析哲学と、通常絶対的なものだと思い込んでいる真理を、時代や状況によってつくられたものだと暴き出した哲学者の議論を、超越論的パースペクティヴという切り口から連結されている。力への意志を真理をつくりだすメカニズムと捉える。フーコーの生権力論を、初期の『言葉と物』の時点から捉え直している印象だが、これには違和感があるものの、よい冒険とも言える。ドゥルーズについても触れているが、実にわかりやすい解説がなされている。2017/07/02
愛楊
1
ニーチェ、フッサール、メルロ・ポンティ、フーコー、分析哲学を《超越論的パースペクティズム(=眺望固定病)》で通底させる。著者が舞踊論の専門家であることもあって、フッサールの章の終盤とメルロ・ポンティの章は難易度が高く理解に及ばなかった。ニーチェ以降の主力理論を《超越論的パースペクティズム》の観点から分析するという応用哲学史的な著作であり、まずは基礎的な哲学史を勉強してから読むべきである。読書案内も付いており哲学入門書として読むことができるが、決して啓蒙書ではない。ただ非常に優れた論考であることを断る。2023/10/09
Go Extreme
1
真理の脱価値化―ニーチェ: 眺望固定病 力への意志 自我・真理・実体 真理の生成―フッサール: 真理の場所―志向性理論 自我という構造 超越論的速度性 生きられる真理―メルロ=ポンティ: 原初的構造 状況-身体‐系の力動的分析 世界の分節化―知覚 肉 真理の政治性―フーコー: 「理性」の他者 『言葉と物』 権力と生政治 言説が生成する場―力への意志 フッサール、メルロ=ポンティ、フーコー 真理制作の方法―フレーゲからクワインまで: 分析哲学の歴史 超越論的パースペクティヴィズムと分析哲学2022/01/02
孤独な読書人
1
フーコの「監獄の誕生」は読んでみたいと思った。2011/12/26
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