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内容説明
桓武天皇により平安京遷都が行われて以来、京の都は千年もの長きにわたり日本の中心だった。貴族の邸宅や寺社が立ち並び、都市の基礎が作られた王朝時代。武家政権が興り戦乱の舞台となるとともに、商工業が発展した中世。豪商が生まれ、学問・文化の興隆著しかった近世。今も多くの人が訪れる寺社・名社の縁起をひもときつつ、花の都と詠われた京の歴史を一望する。カラーの歴史地図を付した。
目次
第1章 京都の移り変わり-口絵地図に添って
第2章 平安京以前の京都
第3章 平安京・鎌倉時代の京都
第4章 南北朝・室町・戦国の京都
第5章 近世の京都
第6章 近代以降の京都
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
302
京都と言う地で今まで何があったのかがよくわかる。やはり応仁の乱、幕末がメインだなぁ。全体をザックリと紹介した感じなので個別には個別の本を読んだ方がいいな。2017/06/16
ねこ
121
京都に旅に来たから道中読みました。主に平安京•鎌倉時代、京都の都市構造は院政政権から武家政権へ変わりました。また平家から源氏への政権交代。鎌倉仏教の教線。世界的にも稀有な1100年続いている祇園祭の所以。刀剣、釜、京扇、漆器など、美術工芸品の極み。そして老獪な家康による東西本願寺の二分化。豪商の誕生と衰退。大政奉還後、皇居を京都から東京に移転と1000年の都はどこを取っても興味深い。日本のみならず世界からの観光客が押し寄せる訳だ。私は金閣寺から龍安寺を経て仁和寺へ、世界遺産の「きぬかけの路」を巡りました。2024/01/06
mahiro
24
先史時代から明治以後までダイジェストのようでいて重要ポイントはちゃんと抑えてある展開が良かった。時代毎の地図があって都の人口や建物分布などわかり易かった。遷都当時は大きかった内裏が時代と共に移動し小さくなってゆく様は哀感を誘う。道綱の母をやきもきさせた「町の小路の女」は町と言う名の初見であり京都の都市としての発展の初めだというのも面白い。天文法華の乱や明治期の番組小学校、第十六師団、今に残る神社仏閣の変遷等、少し京都について勉強し始めた人にはお役立ちの本だ「うんわかる、そうなんだ〜」と楽しめた。2021/06/27
JINKO@灯れ松明の火
14
15-28大学時代の恩師とご夫君との共著とゆーことで、発売当時の2008年頃購入したものの、随分と寝かせてしまいました。意を決して読み始めましたが…先生!全然物語じゃないですよー(泣)「ソロモンの偽証」文庫本全6巻を4日で読破した私が、317ページに12日もかかった辺りに読み難さを物語っていると思います。辛かった…2015/02/16
壱萬弐仟縁
13
冒頭のカラー頁は京都の地図。年代別なのでどう変遷したのか垣間見れる。通訳案内士試験関係なら、足利義満、義政の頃の文化や、世界遺産関係の寺社が頻出でその線で確認していこうと思った。第3章まではなかなか疎いものだった。平安京。「洛中洛外図屏風」は写真問題(13頁)。京戸(きょうこ)は基本的な都市民(38頁)。空海の綜芸種智院(44頁)。永原慶二氏の「家産経済論」に興味をもった(54頁)。蘇民将来とは上田市国分寺にも関係あった気がする(102頁)。智仁(としひと)親王の桂離宮と後水尾の修学院離宮(248頁~)。2013/03/04