内容説明
宿敵・項羽を滅ぼし、戦国の乱世を征して、漢王朝を開いた男、劉邦。天下をとった彼が、真っ先に考えたのは、漢建国に力を尽くした功臣たちを抹殺することだった。謀反を恐れ、血の粛清を行ったのである。劉邦が子を産ませた姫妾たちは、寵愛を得るためしのぎを削る。劉邦と、彼を取り巻く9人の運命を描く(講談社文庫)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
巨峰
54
垓下の戦いの後、中国を統一した劉邦が、その功臣を粛正していく過程を美姫を交えながら描く。時系列が前後して同じ説明が何度も繰り返されるから、短編として書かれたものを集めたのかなと思いきや、そうでもなさそう。もう少し整理で来ていたらもっといい作品になったのに、とも思う。中国物が好きな人はどうぞ。2021/02/02
あーさん☆転スラ·薬屋·本好き·魔導具師ダリヤ続々アニメ最高です!!(≧▽≦)
34
こう言うのを読むとなぜか無償に「三國無双」がやりたくなります( ̄~ ̄;)2018/01/24
Shinichi Oota
6
この時代の春秋戦国時代のお話は好きなので、始皇帝、春申君、白起に続いて読んでみました。 韓信他の功臣に対しての処遇はことわざの通り、残念でなりません。 次は、項羽を読んでみます。 2015/01/23
0010
3
歴史は繰り返されるとありますが、その歴史の原点を見ました。乱世と治世では必要とされる人物は異なります。それは企業でも同じかな。2015/12/12
明智紫苑
3
これが宮城谷昌光氏に対する「果たし状」ならば、それに対する返事が『香乱記』なんだろうな。2013/12/09