内容説明
演劇界での成功を夢見ながら、フリーター生活にピリオドを打てない一谷黎(りょう)。ところがある日、黎のアパートに美しい少女が飛び込んできた。「あなたをたずねて参りました。今夜からお世話になります。」夕香と名のる少女は献身的に黎に尽くすが、その瞳は哀しい光にみちていた……。「鶴の恩返し」に着想を得た、恋愛長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tow
6
昔、読んだきりだったのだが、不意に思い立って再読。元崎さんは、元崎さんなんだろうか。次郎さんって、まさか。伝説の里って、そうなの? とシリーズ全部全部読み直したくなる一冊。満足。2023/11/12
YH
1
うーん、微妙だ。文中の詩がなんていうか、ちょっと・・・。あと、芸能界というかその辺りの描写が本当、イマイチ。こういう作品よりも孤児シリーズとか館シリーズの方が好き。2012/07/25
いんちょ
0
2009-03112016/03/18
Eiko
0
「鶴の恩返し」のリメイク版。設定に明らかに無理があるだろう・・・というのは目をつぶって(笑)。20年ほど前に読んで記憶に残っていた印象的なシーンは、本筋とは外れた脇役中も脇役の「近所のオバチャン」がラジオのリクエストを書くシーン。今回読み返してみて、案外サラッと書いてあるシーンなのに驚きました。どうしてこんなに記憶に強烈に残っていたのか・・・。そういう、人生の中ですれ違うだけの人にもそれぞれの歴史がある、という(当たり前の)ことに改めて気がついたせいかな・・・。2015/08/13
鹿屋
0
濃うございました。2004/10/03