内容説明
世代を越え逃れられない血の絆。ケンゾクでは唯一の日本人である曾祖母・トメに連なる高光家。膨大な財産、絡み合う系譜。助け合い、ときに鬩ぎあう人々。戦前から現代まで、愛情、憎悪と欲望とを交錯させながら世代を重ねた人々を、精緻にして苛烈な筆致で描く息をもつかせぬサーガ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
夏子
6
トメから始まった血で繋がった一族の物語。「ケンゾクという有機体」という表現が印象的でした。血と血の争いというか、一個人を超えた何か大きな不気味な力を感じた。どの家にもあるけれど決して外には見せないような部分を何十家族分も見てしまったような気分です。2015/09/23
amane
2
いやぁ、強烈すぎてなかなか読み進まなかった...笑トメさんからはじまった、家族というより血族の物語。冒頭から、子どもが相続の話をしているのに、度肝を抜かれたけど、韓国ってそういう感じ?そこはやっぱり「ケンゾク」だから?2016/10/23
シサキ
1
一族を産み造ったトメ、トメが選んだ嫁のチュンミ、直系の孫でショタコンの孝治、孝治の子を産み本家で寝起きするミキ、ケンゾクに興味で近付く肥満体系の北村、彼の妻で美人の和美。大勢の子どもたち、次男の血筋、同時期に生まれた二人の赤ん坊、誤認逮捕、植物状態。相変わらずえげつない話ぽんぽん出してくんなぁ。血の繋がりが複雑に絡んで、回想なのか妄想なのか時々分からなくなりつつも、どろりとした波に流されるようにして読了。爽やかさとは無縁、だがそれがいい。2013/01/05
七嶋
0
結局、トメばあさんの目的は何だったんだ。河原の奴の正体も解らなかったし、最後まで読んだけど疲れました。2012/07/29
KUAD
0
最初、つまらなく。中盤以降やや持ち直す。上手いとは思う。でも、あまりの性描写に、だからどうなんだ、という気分になる2010/11/27
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