内容説明
サラリーマンの妻から一転、市長夫人、そしてベストセラー作家となった彩。だが、一躍有名となったために、自ら封印していた過去の男たちがつきまとうようになる。夫に気づかれぬように、彩は過去の男たちを排除しようと計画するが……。幸せな人生を約束されたはずの女性に訪れた突然の悲劇――。結婚という誰もが一度は考える普遍のテーマに、男と女の真の幸せとは何かを、切実に問うた渾身のサスペンス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nyanlay
9
サスペンス、とありましたが、どちらかと言うとミステリーに近い感じかな?時代背景がつかみにくく感じました。登場人物たちがみんなして自己中心的な考えで結婚してる。打算的ですね。こんなんばっかりだと結婚に希望も持てないでしょうね。2016/02/02
バーベナ
2
失恋した彩の変わりっぷりが見事。きっかけさえあれば、人は変わるし、また、変わらない、変われないこともある。『条件』から始まった夫婦と、そうでない夫婦。意外な結末で面白かった。2018/01/24
悪えり
1
10年くらい前に買って、ずーっと放置していたけどようやく開いて読み始める。今読んでよかった。10年前の私では、登場人物全員が打算的に結婚したり、条件ありきで人間関係をもとめる姿に嫌悪感を抱いていたと思う。あ、いや、10年前にマリッジブルーで病んでた時に、本当にこいつでいいのかと思ってタイトル買いしたんだった。あの頃の私へ一言。「あなた、正橋彩にそっくりだし、この人の人生の選択を勉強しといた方がいいよー!!」2020/03/26
nakamura4627
0
結婚を交えてのミステリー。 どんどん伏線が回収されていく感じでおもしろい。 登場人物が無理矢理こじつけられた感はあるけど、それをふまえてもおもしろかった。 結婚について、考えさせられるように書かれていて、その考えもおもしろい。 おすすめです!2023/03/13
暇さえあれば
0
複数の夫婦の思惑がからみ合い、展開していく。イロイロな形があり、近づきも離れもする2020/11/11