内容説明
FM東京(現、TOKYO FM)で、80年5月から83年9月にかけて、月曜日から金曜日の深夜に放送されたラジオ・ドラマの台本をもとに書かれたハードボイルド短編集。マンハッタンを舞台に名無しの探偵「私」の活躍を描く。
ハメットの傑作「コンチネンタル・オプ」シリーズをなぞったタイトルと、チャンドラーを髣髴とさせる凝った文体で、一世を風靡した和製ハードボイルドの名作は、各篇の題名が、’ROUND MIDNIGHT、LEFT ALONE、AS TIME GOES BYなどジャズのスタンダードナンバー名となっている。
CBSソニー、角川、光文社と版元が別れていた全63篇を一堂に集め、なつかしい谷口ジロー氏のカバー絵・挿画とともに文庫4分冊に再編集。まさにファン待望の復刊だ!
▼人気女優の依頼は昔の男に当てたラヴ・レターを取り返すことだった(LOVE LETTERS)。▼若者が1人リンチの末に殺された。年老いた両親の願いは・・・(TAKE THE ”A” TRAIN)▼玉の輿のプロポーズをされたコールガールが自殺した(DOXY)。ほか全17篇収載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ノリピー大尉
7
かつて放送していた、FM東京の深夜のラジオドラマの原作。いまいち、のめり込めなかった。2015/04/28
sibasiba
6
マンハッタンを舞台に名無しの私立探偵を主人公とした連作短編集。短編というかショートショートに近い短さで無駄なくテンポよく話しが進む。チャンドラーのような古典ハードボイルドの臆面もないパロディというかオマージュ、ロマンチシズムとセンチメンタリズム濃厚でハードボイルド小説の精髄だけをそのまま提供されたような感じ。2016/12/31
funa1g
1
五分間ミステリならぬ五分間ハードボイルドといった感じの掌編17本入り。ハードボイルドらしすぎるほどハードボイルドな話ばかりで、どれも短いながらツイストを効かせていて味わいがある。谷口ジローの挿絵も素晴らしい。2022/03/31
HK
1
面白い。2014/12/14
kanu
0
こちらもただ読んだだけ。時間たったらまた読も。2017/07/03