光人社NF文庫<br> 私は魔境に生きた 終戦も知らずニューギニアの山奥で原始生活十年

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光人社NF文庫
私は魔境に生きた 終戦も知らずニューギニアの山奥で原始生活十年

  • ISBN:9784769823377

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内容説明

昭和十九年六月孤立無援の東部ニューギニアで味方部隊の再来を信じて籠城した日本軍兵士十七名。熱帯雨林の下、飢餓と悪疫、そして掃討戦を克服して生き残った四人の男たちのサバイバル生活を克明に描いた体験記。敗戦を知らず、十年間の“生存”に挑んだ逞しき日本兵のノンフィクション。

目次

流転(昭和十七年十二月~十九年六月)
篭城(昭和十九年六月~二十年八月)
原始生活(昭和二十年八月~二十三年一月)
石器時代(昭和二十三年二月~二十四年十月)
鉄器時代(昭和二十五年一月~二十六年十二月)
隠棲発覚(昭和二十七年一月~二十八年二月)
原住民の風習・知恵(昭和二十八年二月~二十八年十二月)
現地官憲に漏れて(昭和二十九年一月~二十九年九月)
生きて祖国へ(昭和二十九年九月~昭和三十年三月)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スー

17
66連合軍に日本軍が粉砕されて筆者達は街道や街は危険と判断して17人ほどで友軍の反撃までジャングルで生き延びようと入り10年間で4人になり無事帰国。当初は仲間内の人間関係の揉め事や食料確保に追われ友軍の食料を失ってから自給自足の為に新天地を探し農地の開墾や居住地の建設から試行錯誤しながら塩の生産や鍛冶場の建設と道具の製造それから狩りや現地人との交流と読み応えがあります、サバイバルはまるでリアルARKみたいで楽しかった。2023/10/18

モリータ

12
◆1986年原著。奥崎謙三のいた独工連隊グループとコタバルの集積所から運んできた食糧の取り合いになった、というエピソードから。◆詳しくは後日補充。2020/09/06

記憶喪失した男

7
濃い。ものすごく濃い。ものすごく具体的なノンフィクション。これが戦争なのかと考えさせられる。戦争についての記述、ニューギニアとの交流。ものすごくいろいろなことを知らされる本だった。2020/08/02

ことぶき あきら

5
著者の島田曹長が所属する第二百九飛行場大隊ブーツ派遣隊は、ブーツ飛行場から後方基地ホルランヂアへの後退を命ぜられた。ホルランヂアまで徒歩で約四百キロの道のりを行軍しなくてはならない。はじめ87名いた人員は、マラリアなどの病気や敵襲で一人、また一人と脱落していった。撤退路が完全に敵に遮断せられるに至り、友軍再来の日まで密林に敵を避け、ジャングルに籠城する決意を固める。ニューギニアの山奥での十年間の生活が始まった。「椎名誠氏絶賛(帯)」500ページ超の大作。著者たちと苦楽を共するような感覚でした。面白かった!2014/03/09

radish

5
遺棄部隊として密林の奥地へ逃げ延びた後、一人、また一人と仲間を失いながら10年を生きのび生還した元日本兵の壮絶な記録。戦争の無残さというよりも人の生きる力について考えさせられる一冊。2012/03/20

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