じっぴコンパクト新書<br> 知らなかった! 驚いた! 日本全国「県境」の謎

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じっぴコンパクト新書
知らなかった! 驚いた! 日本全国「県境」の謎

  • 著者名:浅井建爾
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 実業之日本社(2014/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784408107127

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内容説明

四国には、愛媛県と高知県しかなかった? 日本一人口の多い県は、石川県だった? 時代とともに、めまぐるしく移り変わったのが日本の「県境」でした。明治維新から140年を経たいまでも、全国47都道府県のうち、およそ半数の23都県に「県境未定地」があるなんて、信じられますか? 県境は単なる行政上の境界線、と思いきや、この曲がりくねった一筋の線が引かれるまでには、全国各地に悲喜こもごものドラマがありました。たかが県境、されど県境――思わずだれかに話したくなるようなエピソード満載の面白本、日本の地理や歴史を見る目が変わります!

目次

1 「廃藩置県」から「四十七都道府県」の成立へ(明治維新が「県」を生んだ―新政府の樹立で行政区分の再編に動き出す 「府藩県三治制」で三府四十一県が成立―さらに「廃藩置県」で三府三百二県に ほか)
2 県境に秘められた歴史(実は徳島県だった淡路島―兵庫県への編入は「稲田騒動」が原因か? 静岡県になりたくなかった伊豆―熱海市の一部は神奈川県だった ほか)
3 なぜそこに県境がある?(瀬戸内海の小島になぜ県境がある?―漁業権をめぐる縄張り争いが発端 出羽国の中にある陸奥国―県名が五回も変わった秋田県鹿角郡 ほか)
4 ニッポン縦断県境をめぐる争い(リフトの建設計画が蔵王山の県境紛争に発展―県境未定地の認識がなかった山形県と宮城県 県境を確定させた中海の干拓と米子空港拡張―江戸時代から境界はうやむやのままだった ほか)
5 県境未定地の謎(県境未定地は全国にどれだけある?―県境、市町村境ともすべて確定しているのはたったの九県 青森と秋田の境界に横たわる十和田湖の県境はどこ?―養殖漁業の免許取得から発生した県境問題 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月讀命

66
この本を読んで感じた事は、現況に応じて県境を変更する事が出来ないのか、行政は柔軟に対応出来ないのかと思わされた事である。今日、社会生活を営なむ上で、県境を変えない為に起こり得る不合理、不条理な点は多々存在する様に思われる。歴史的な利権が絡む問題なので難しいのであろうが、私の知る範囲でも、利根川の流れが変わった事により、川の南側であるにもかかわらず茨城県である地域の存在や、そこに住む子供が渡船による通学を強いられたり、水道、郵便等不便な事も多く生じている。そんな不条理を世間に知らしめる地理の蘊蓄本である。2010/08/25

再び読書

56
結構県が現在に至るまで何度も変更があったとは知らなかったので驚きを通り越して呆れた。1869年版籍奉還、1871年の廃藩置県で3府302県になり、その年の半年後に3府72県に再統合される。それから1943年に東京府が東京都になり、1972年に沖縄が返還され、やっと現在の1都1道2府43県になった。四国4県も1971~1988年の17年間に4回(5→3→2→3→4)変更されている。特に香川県、徳島県もいい迷惑である。北陸3県も1871~1883年の12年間に5回(3→2→3)変更されている。利権で県境は動く2016/11/26

onasu

34
この手の蘊蓄本、好きなんですね。サラッと読めてしまいます。  現在の47都道府県。その歴史は、廃藩置県にまで遡る訳ですが、紆余曲折あり、概ね今の形になるのが明治21年。まだ東京府です。四国がもめたとか。最終の確定が香川県。四国4県、旧国通りで、もめる要素なし、としか思えなかったのですが。  廃藩置県当初は、3府302県もあったものを20年足らずで、片を付けたというのは、富国強兵のための早業。  現在でも、県境未定地が日本の総面積の4%もある、てのと東京の多摩地区の編入経緯にはビックリでした。2012/11/23

カムイ

30
北海道に青森県があったのはビックリする、明治時代の行政がそこに至った経緯にほ〜なるほどとなる、県境は地域の思惑や安易な決定になったりする、ちょっとした知識にはもってこいの本、明治時代のある一面を見る事ができる。2020/01/12

壱萬弐仟縁

30
領域の歴史的変遷が地域ごとに解説されている。小笠原諸島は東京の軍事拠点(86頁~)。経済的、文化的なつながりの強さが越県合併を実らせる(111頁~)。記憶に新しいのは岐阜県に編入された山口村の件。田中康夫元長野県知事とのすったもんだが懐かしい(165頁~、現地の方には失礼だが)。本書では京都府樫田村が大阪府に、福井県石徹白(いとしろ)村が岐阜県へ。筑後川下流の屈曲した県境(135頁)は、西の佐賀県と東の福岡県のくねくねしたのが奇妙である。  2014/08/14

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