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内容説明
長い分断と対立の時代を経て、ようやく現実のものになり始めた朝鮮半島統一への道。半島の人々、日本、東アジアにとって、ありうべき「統一のかたち」とはどんなものかを考える。
目次
第1章 分断と会談(南北対話から見た分断史 統一方案の提案合戦 引き裂かれた人たち 工作員たちの休戦ライン)
第2章 支援から見る統一コリア(実践的な統一運動 南北経済共同体へ)
第3章 反共教育から統一教育へ(教科書のなかの北朝鮮 文化としての反共 統一世代 敵から友へ―変化する「分断もの」)
第4章 統一の新しいかたち(脱民族化する統一 統一とコリアン・ディアスポラ すべての人にすべての意味になるものに)
第5章 統一コリア、そして日本
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
樋口佳之
17
2007年9月刊の本です。そのため、その後の李明博、朴槿恵時代についての言及がありませんが、現在の変化が現大統領になって突然始まった訳では無い事を改めて読めました。2018/05/01
du
2
政治情勢の変化によっても草の根の交流は簡単には終わらないし、終わらせてはならない。地理的にも近く緊迫感がある韓国だからこその政策だと感じた。経済制裁や封鎖というビジョンなき一辺倒な政策はむしろ東アジアの安全保障を担保するものではないと感じた。また、戦後の南北統一問題は韓国政府の一貫した固執的な政策によって立ち遅れたと見ることができる。そこには親分である、アメリカが絡んでいるのかもしれないとも感じた。2011/09/12