内容説明
ジェニーヴァはホテルのイベントプランナー。新たにボスとなった男性との面談を前に緊張していた。よりによって、マイケルがボスだなんて!マイケルは、一年前彼女が教会の祭壇の前に置き去りにした男だ。彼は今も私のことを許してはいないだろう。もしかしたら、このまま解雇されるのかもしれない。ところが、ジェニーヴァの不安をよそにマイケルは、彼女のことなど忘れてしまったかのようにふるまった。そのうえ、重要なイベントの企画を任せようとまで言う。ああ、彼はいったい、なんのゲームを始めようとしているの?★テレサ・サウスウィックが彼女の愛する街、ラスヴェガスを舞台に華やかなウエディング・ストーリーを書き上げました。ボスと部下となった元婚約者同士の二人の新たな未来にご期待ください。★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
13
祭壇の前で結婚を破談にしたヒロイン。淡々と受け入れたヒーロー。当時分かり合えなかったお互いの内面が一年後仕事絡みで再会したことで次第に掘り下げられていく。母を亡くしたときの辛い思い出から愛しているとは絶対口にしないヒーロー、情熱だけで結婚しあっという間に燃え尽きてしまった両親の姿を目の当たりにして傷ついたヒロイン。それぞれに流産してしまった赤ちゃんをどんなに大切に思っていたか・・・。淡々とした描写の中でもヒーロー、ヒロイン共に口にはしないけれど一年前よりずっと深い確かな思いがあると感じられてよかったです。2015/06/11