出版社内容情報
命を削って怪談を蒐集する男、西浦和也、渾身の2年半ぶりの実話怪談!!
内容説明
首都、東京。その昔、帝都と呼ばれた頃から、ここは怪異の大都会でもあった。そして、今日も数多の異形がうごめく…。解体作業中に発見された古い地下通路に現れた柔道着の男、突然、エレベーターから降りてきた黄緑色に輝く謎の男たち。湯島天満宮で授かったお守りにまつわる奇蹟と祟り。果ては、硫黄島から石を持ち出した自衛隊員に振りかかった災難。怪談蒐集家・西浦和也による珠玉の実話怪談48編。
著者等紹介
西浦和也[ニシウラワ]
怪談蒐集家、小説家。老舗怪談サイト“コ・ワ・イ・ハ・ナ・シ・ヤ・ミ・ノ・サ・サ・ヤ・キ”の管理人。トークライブを行いながら、書籍の執筆、ゲーム、DVD等の企画も手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
161
東京23区を舞台にした実話怪談48話は、どれを読んでも面白い安心の職人芸ですが一つ惜しいなと思うのはこの明らかに暗いカバーのセンスで、もう少し読者を買いたい気にさせる洒落たインパクトのイラストだったらもっと人気が出るだろうにと思いますね。『8』20年前の豊洲周辺にある立体駐車場でアルバイトをしていた土井さんは楽な仕事だったが一点だけ注意しなければいけないルールがあってそれは監視カメラの陰にある「8」と書かれたスペースに駐車させてはいけないという物だった。クリスマス直前の週末の夜、大学の先輩から電話が入る。2020/12/29
HANA
54
実話怪談集。東京縛りということだが、あまり縁のない自分としては特に思い入れもなく、普通の怪談と変わらずに読んだ。特に東京である必然性のある話も少ないしね。賃貸物件関連が多いのが東京らしいのかな。内容的には実話怪談のテンプレ的な話が多かった。逆に言えばある程度読みなれた身にとっては、捻りのないような話ばかり。場に何かが出たとか過去の因縁とかだと、自分的にはもう目新しさが無いように感じられるのである。読みすぎた弊害かなあ。何というか帝都という事で、もう少し地霊みたいなのを感じられる話を期待してたんだけど。2016/05/24
澤水月
28
よく知る都内の場・事件に絡む怪談、好物。戸山とかアレとか…中盤から異様に誤植多いのは失明寸前だった目が疲れましたか? ところで1点だけ…都内有名某店は私も同居人も友人たちも20年来深い関わり…内部なんすわ。どう突っ込んでいいかわからないほど間取り配置も店員の態度発言も何もかも変、いきなり嘘に見えて残念。一般のお客が入らぬ場所だからってもうたくさんの人が出入りしてるのだしアレは抜いた方が全体締まったんでないかな…惜しまれる2016/05/04
りらこ
23
知っている場所知らない場所、色々な話が載っていて読み応えがあった。硫黄島から石ひとつ持ち出してはいけないというのは聞いた事があり、その理由がこの本でわかり、戦争には大反対だし今の閣僚達が靖国に行ったりするのは反対ですがこの話には涙が出た。硫黄島で亡くなった日本兵二万人以上は、現代日米合同演習を見てどう思うのだろうか。さてこの本を電車内で読んでいた昨日のこと、新日本橋駅のホームの壁面のシミが女性に見えある人がその女性と目が合ってしまい女性の白い手に引っ張られるのをなんとか止めるという話を読んでいた時のこと。2021/08/27
鬼灯の金魚草
14
可もなく不可も無く。普通。2016/09/02
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- 和書
- スペイン学 〈第22号〉