冷たい校舎の時は止まる(下)

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冷たい校舎の時は止まる(下)

  • 著者名:辻村深月【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 講談社(2015/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062758239

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内容説明

学園祭のあの日、死んでしまった同級生の名前を教えてください――。「俺たちはそんなに薄情だっただろうか?」なぜ「ホスト」は私たちを閉じ込めたのか。担任教師・榊はどこへ行ったのか。白い雪が降り積もる校舎にチャイムが鳴ったその時、止まったはずの時計が動き出した。薄れていった記憶、その理由は。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

894
当に想像の斜め上!上巻から間を置かずに読み続けており、眼精疲労とドライアイをハンパなく感じるもページを捲る指が止まらない、止まらない(大変だ!)。エピローグは最高の一言。とても長かったけど大満足の読書となりました。2019/04/07

パトラッシュ

857
(承前)最後まで悪人はひとりも出てこないが、悪にはなれない心の弱さが事件の根源にあったとは。いじめの被害者が死を選ぶなどという単純な話ではなく、実は加害者も心弱かったという設定は史上初ではないか。加害者側がひとりだけなのに対し、被害者側に仲間がいて支え反撃したため加害者が自殺に追い込まれたのだ。残された側が負ったトラウマが冷たい校舎を生み出したのだとすれば、いじめとは人を傷つけるだけの愚行との作者の思いがひしひしと伝わる。いじめられても反抗し続けた者としては、心の強さこそが人の生きるカギだとつくづく思う。2021/07/07

遥かなる想い

815
辻村深月が描き出す世界は、少し怖くてでも 胸を揺さぶられるが、本書は私には少し若すぎる感じ。青南高校の文化祭の途中に死んだのは 誰なのか、そして8人が校舎に時間を止められたまま閉じ込められて何が起こるのか…個々の高校生の青春ゆえの悩みのようなものを丹念に書いてはいるのだが。2011/12/25

yoshida

683
下巻も一気読み。沢山の伏線が見事に回収されて行きます。名前のトリックにやられました。学園祭で亡くなった人の私の推理は外れました。8人の内面に抱えている痛々しさが、上手く表現されています。私は景子と昭彦に内面で通じる部分を感じた。梨香と妹達は切ない。しかし救いのあるラスト。読後感も爽やか。デビュー作でこれだけの構想、人物の内面を描く辻村深月さんは感嘆してしまう。上下巻でかなりのページ数はありますが、物語に惹き込まれ長さを感じさせない作品。様々な人物の内面を描き夢中にさせてくれる作品。他作品も読みます。2016/03/10

にいにい

664
辻村深月さん凄いなぁ~!「ロードムービー」と「光待つ場所へ」を先に読んだばかりなので、あの2人が結婚か~とか、2人の子供も魅力的とか、やっぱり、ここに登場した皆は、その後も悩みながらも、ちゃんと進んでいることが嬉しいという思いが強かった。辻村さんの作品は、交互に何度も読み返す楽しみが大きい。デビュー当時から、後の構想があったように読めるのが流石の一言。この物語も、途中の経過は、酷く怖い部分もあるが、読後感は悪くない。電車内での出逢いも許し、感謝の微笑みが印象深い。長い文章を読み終える価値ある一冊。2015/09/07

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