内容説明
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近代において、日本が見習うべきモデルはいつも欧米であり、アジア・太平洋ではなかった。しかし、日本はこの地域に政治的・軍事的・経済的に勢力を拡大する上で常に密接なつながりをもってきた。どんなイメージがどんなふうに子どもの中に醸成されていったか、を明らかにする。
目次
第1章 巌谷小波の朝鮮観・中国観
第2章 台湾―近くて遠いところ
第3章 『亜細亜の曙』の反英米
第4章 ガンジーだけがインドなのか
第5章 “冒険ダン吉”の南洋
第6章 描かれた“支那”の子ども
第7章 日輪兵舎のまやかし
第8章 『真珠艦隊』という悲劇
第9章 第五期国定国語教科書の場合
第10章 『ビルマの竪琴』の二つの顔
第11章 漂流の物語―その系譜