内容説明
アネクドートと呼ばれる自虐的「小話」は、権力と体制への痛烈な風刺と辛辣な皮肉を込めた、ロシア庶民の「小さな抵抗運動」とも言える。ソ連崩壊以降迷走を続けるロシアという国家と国民を、ジョークで笑い飛ばしながら、よりわかりやすく解説する。
目次
第1章 よみがえる『超大国ロシア』―吹き荒れるロシアン・パワー(十数年前のモスクワ 高ければ高いほど売れる高級品 ほか)
第2章 『国家解体』というジョークのはじまり―なぜソ連は解体したのか(歴代指導者の人気 人気最低の指導者とは? ほか)
第3章 国を食い物にした『お笑い資本主義』―国営企業だ、持ってけドロボウ(一〇〇億ドルの横領疑惑 ゴルバチョフへのライバル心 ほか)
第4章 『強いロシア』の復活―破壊から、強さと愛国心の建設へ(謎の連続「爆弾テロ事件」 大統領の交代 ほか)
第5章 『現在のロシア』もろもろ編―習慣から生活意識まで(名前の習慣 若者たちの性 ほか)