内容説明
愛する人を亡くしたとき、人はその悲しみ、喪失感にどう立ち向かっていけばいいのか。
―― 死に直面した人の心に、愛という水を注ぎ込む、現代人のための心の書。
著者は大手冠婚葬祭会社の代表取締役のかたわら、ペンネーム一条真也として精力的に活動を展開する異色の作家。 冠婚葬祭を業として、さまざまな葬儀に毎日のように立ち会うなかで、残された遺族に何より必要なのが、悲しみを癒すグリーフワークであり、「死は不幸ではない」という物語であると確信した著者が贈る渾身の書。
目次
別れ―愛する人を亡くすということ
儀式―かたちには「ちから」があります
自然―あなたのすぐそばにいます
いのち―永遠につながっています
受容―死は不幸ではありません
死の体験―どこまでも自由です
悲しみ―かならず立ち直れます
癒し―愛する人が望んでいます
学び―得るものがあります
愛―もっとも価値あるものです
時間―人間がつくったものです
あの世―平和に暮らしています
生まれ変わり―もう一度、会えます
記憶―思い出してください
再生のシンボル―月を見上げてください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
長岡紅蓮
6
愛する人と死に別れるのは悲しいけれど不幸ではない。死を不幸にしてしまうと、最終的に人生は全て不幸になってしまう。葬儀という物語があるから、死の別れを癒しにできる。2020/05/18
えりちゃん
3
ランニングをしているとき、一人の女性に出会った。「なんでここであんたに会うんやろ?・・・もう運命としか思えん!」といって手に持っていた本書を紹介された。彼女はこの本を図書館に返しに行く途中だった。この本を読んでいる間 私のことを考えていたという。・・・正直タイトルを見て重い気持ちになった・・・それでなくても 今月は本当に本当に辛い月。思い出したくない出来事。しかしそこまで言ってくれる人は、彼女しかいない。何故なら彼女もご主人を亡くして三年が経つ身だからだ。不思議な縁で節目節目に出会う私たち。読んでみるか。2017/07/10
miwa
2
著者が「わたしは、死者の言葉を代筆しているにすぎない」と書いているのは厚かましく感じた。あくまで、「(いくつかの文献を下敷きにしながら)著者の死生観を記したにすぎない」本だと思う。2011/06/24