内容説明
結婚していようがいまいが、世界一長生きの日本女性は、最後は「おひとりさま」になる(確率が高い)。
そこで、元気なうちに、セーフティネットを準備し、予備知識を得ておこう、というのが、この本の狙いだ。著者である上野千鶴子さんも、おひとりさまの一人。「どうすれば安心して老いと付き合っていけるか、そして心おきなく死ねるか」を問いながら、その心構えや覚悟、今の社会に必要な情報やハイテクの現代ならではの便利なツールまで、幅広く先達や専門家の意見なども交えて紹介。住まいやお金、どんな介護や医療を受けて、最期は誰に何を遺し、どう終わるか。
社会学者の視点で、「老い」のさまざまな問題点も浮き彫りにしながら、自身の問題としても考察する。上野さん、久々の書き下ろしである。
目次
第1章 ようこそ、シングルライフへ
第2章 どこでどう暮らすか
第3章 だれとどうつきあうか
第4章 おカネはどうするか
第5章 どんな介護を受けるか
第6章 どんなふうに「終わる」か
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
60
B 結婚していてもいずれは一人。子どもたちだって県外に居ればあてにならない。なにはともあれボケずに元気でいなくては。2010/01/05
yumiha
48
『おひとりさまの最期』と重なる内容だった。大雑把な私は、なるようにしかならん、その時になってその状況に沿って考えればよいという場当たり的な感想だった。結局私もおひとりさまになるかもしれないけれど、「介護される側の心得10か条」も「死に方5か条」も、それを数え上げて確かめて守れるほどの身体的精神的余裕がある場合のことだと思う。どうにもこうにもなりまへんという場合も想定すべきかもしれない。楽しめたのは、遺骨を大文字山で散骨してほしいというウエノさんの希望。何も知らずに京都人も観光客も菩提を弔うのねん(笑)。2023/05/14
金吾
45
成る程と思える部分と強引すぎる話だなと思える部分がありますが、女の人が最後に一人になる可能性は高いのは事実なので、この本が話題になったのはよくわかりました。老後は心の平安を如何にして保持するのかと孤独の恐怖を如何にして克服するのかなのかなと感じました。2023/03/04
団塊シニア
40
80歳以上になると女性の80%に配偶者がいないという事実があり一人ライフの条件として健康と時間、自由になるお金と自分のための空間の4つをあげている。自分の生き方は自分で決めるという自立の概念を筆者は薦めてる。2012/02/28
ほのぼの
34
女性の「おひとりさま」に限定された内容。私はまだ「おひとりさま」になる予定は無いけど後学のために読んでみた。「おひとりさま」の将来がちょっと楽しみにも思えた。(ダンナには内緒)2024/06/09