内容説明
『幻想交響曲』のベルリオーズのウイットに富んだ音楽批評は、現在もなお新鮮な輝きを放っている。いま、天才作曲家の内的世界と当時の音楽事情が幕を開ける。
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目次
プロローグ
オペラ座団員の手紙──著者にあてて
著者からの返信──オペラ座合唱団員へ
音楽のグロテスク
ニ短調の交響曲をヘ短調で演奏する権利
王冠に輝いた名手
新作の楽器
連隊長の軍隊
カンタータ
グロテスクな音楽プログラム
これって皮肉?
鼓手の福音史家
フラジョレットの伝道者
トロンボーンの預言者
オーケストラの指揮者
ベートーヴェン愛好者
ゾンターク版
ホ調では踊れない
ロッシーニのキス
クラリネット協奏曲
万国博覧会の楽器
エラールのライバル
国際親善の書簡
ある田舎者の慎重さと聡明さ──アレクサンドルのオルガン・メロディウム
トロンペット・マリーン、サクソフォーン──管弦楽法の学者たち
ジャガリータ──野生の女たち
アストゥシオの一族
打算的な結婚
大ニュース
もう一つのニュース
大麦糖──真面目な音楽
ラ・ジェッタトゥーラ(呪い)
作業着姿の愛好家たちと真面目な音楽
ジェレミーの嘆き
模範的な批評
劇的な響き
あるミゼレレの成功
シーズン──悪魔たちのクラブ
大演奏会の小さな悲劇
二十フランのチケットを一枚持っている
フラットの戦争
旅──科学的な書簡
プロンビエールとバーデン(第一の手紙)
第二の手紙
耳の錯乱と幻覚
哲学的な書簡
A・M・エラ氏(ロンドン音楽連盟の長)にあてた手紙
新人歌手──オペラ座支配人の絶対的支配
ニワトリの歌、歌のニワトリ
スズメ
笑う音楽
国家の愚かさ
恩知らずとは心の奔放
栄光のむなしさ
ルブラン夫人
時は何ものも容赦しない
傲慢のリズム
オベール氏の言葉
音楽とダンス
詩人のダンサー
オベール氏のもう一つの言葉
演奏会
ネルソンの勇気
ストルツ夫人、ゾンターク夫人──百万の人びと
時間(Heur)と不運(Malheur)
社交界の愛好家たち──詩人と料理人
オレンジの木、ドングリとカボチャ
パッサード
繊細さと簡潔さ──弔辞と三つの音節
フランスの旅──アカデミックな書簡
自由なアカデミー会員、M・某氏へ
第二の手紙
翌日のこと
第三の手紙
終わり楽しければすべてよし
注の書誌
訳者あとがき