草間彌生 わたしの芸術

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  • サイズ A4変判/ページ数 240p/高さ 30cm
  • 商品コード 9784766132885
  • NDC分類 702.16
  • Cコード C0071

内容説明

本書は生い立ちから最新作まで網羅した包括的な草間彌生作品集である。サーベイの章では、美術史家でもあるMoMAのキュレーター、ローラ・ホプトマンが、絵画からパフォーマンスやインスタレーションまで、草間の芸術について探求。インタビューの章では、詩人であり、美術評論家である建畠晢が、作家と議論を交わしている。フォーカスの章では、美術史家のウード・クルターマンが、1966年にドイツのエッセン市で展示されたインスタレーション「ドライヴィング・イメージ」(1959‐64年)に着目。アーティスト・チョイスの章では、草間自身が、石川啄木の短歌を選出。アーティスト・ライティングの章では、草間自身が記した物語や詩の選集にあわせ、初期のインタビューや、1960年代のニューヨークにおけるハプニングに関する初公開の本人によるプロジェクト・ノート、1975年に草間が記したマニフェスト、ダミアン・ハーストとの対話も掲載されている。アップデートの章では、ロサンゼルスを拠点とするキュレーター兼批評家のキャサリン・タフトが、草間の制作活動による新たな成果について検証している。

目次

インタビュー―アウトサイダーを越えて(聞き手:建畠晢)
サーベイ―草間彌生:ひとつの考察(ローラ・ホプトマン)
フォーカス―ドライヴィング・イメージ、エッセン、1966年(ウード・クルターマン)
アーティスト・チョイス‐草間の選んだ詩―石川啄木『一握の砂』1910年(090)
アーティスト・ライティング―草間の執筆作品
アップデート―未来への突進 草間の21世紀(キャサリン・タフト)

著者等紹介

建畠晢[タテハタアキラ]
美術批評家、詩人。草間彌生美術館長、埼玉県立近代美術館長、多摩美術大学長。1993年には、草間彌生が日本の代表となった第45回ベネチア・ビエンナーレの日本館コミッショナーを務める

ホプトマン,ローラ[ホプトマン,ローラ] [Hoptman,Laura]
2010年よりニューヨーク近代美術館(MoMA)で絵画と彫刻のキュレーターを務める。アメリカ美術史家であるホプトマンは、草間彌生作品を研究する世界的な専門家のひとり。1998‐99年にロサンゼルス・カウンティ美術館、ニューヨーク近代美術館、ウォーカー・アートセンター(ミネアポリス)、東京都現代美術館で開催された草間彌生回顧展「Love Forever」の共同キュレーターでもある

クルターマン,ウード[クルターマン,ウード] [Kultermann,Udo]
1927‐2013年。ドイツ生まれの美術史家、批評家、キュレーター。ワシントン大学(セントルイス)の建築学教授(1986‐94年)として名を馳せる

タフト,キャサリン[タフト,キャサリン] [Taft,Catherine]
アメリカの批評家、キュレーター、著述家。現在、LAXARTの副館長。ニューヨーク市ホイットニー美術館の学芸助手も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マエダ

60
無限、セルフイメージ、セクシュアリティ、強迫神経症的な連続といったテーマを追求し、自らの作品を「オブセッショナル」つまり、不安定な精神状態から生じたものだと語る。そう言われるとそう感じる。2020/02/26

anne@灯れ松明の火

21
新着棚で。作品の写真だけを眺めた。展覧会で観た作品も多く、あの時の感動を思い出した。帰宅してから、水玉柄が描きたくて描きたくて……。おはなしライブを依頼されていたイベントで、缶バッジをつくってもらえることになり、背景を水玉にしたのも懐かしい。インタビュー記事も充実しているので、興味のある方はじっくりどうぞ。2019/09/04

おおにし

11
図書館で見かけて借りてきた。草間さんの水玉模様はいつまで見ていても飽きない魅力がある。購入して時々眺めていたいのだが、サイズ30cm×25cm×3cmで重さ2kgもある本をさてどこに置いておこうか…2020/02/29

akarick777

6
草間さんの人となりを初めて知った。生きづらさを抱えて苦しんだことが作品に繋がっていた。表現することで癒されていたんだと。絵画、彫刻、文章、パフォーマンス。どれもその時の草間さんそのものであり、生き様だった。インタビューを読んだからか、更に訴えかけてくるものがあった。2020/12/17

kaz

1
これまで草間彌生は断片的に観るくらいであまりよく知らなかったが、60年以上前からかなり活躍していたのだ。作風もけっこう激しい。しかし、最近のやや大きめのドットはあまり抵抗感が無いが、以前の細かいドットが多数あるものや多数の触手が伸びているように見えるものは、人によっては気持ちが悪くなるかもしれない。2019/10/12

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