内容説明
事件の目撃者からの聞き取りをもとに作成する似顔絵。ただの似顔絵だと侮ってはいけない。この似顔絵が凶悪な犯人を追い詰め、数々の重要事件、難事件を解決に導いてきたのだ。元滋賀県警鑑識課の警察官であり、似顔絵捜査の第一人者である著者が、捜査の実態から「顔の不思議」までを解説する。
目次
第1章 似顔絵捜査官事件簿―滋賀県警編(似顔絵捜査の原点―“虎模様”の自転車 覚せい剤取締法違反事件 ほか)
第2章 似顔絵捜査官事件簿―民間編(金正男は本物だった!? フセインの3人の影武者 ほか)
第3章 似顔絵捜査の基礎講座(捜査用似顔絵とは?―目撃者の供述を具体的に表現する 修正なくして捜査用似顔絵は成立しない! ほか)
第4章 顔の不思議に迫る(顔の不思議―美形とは? 顔の構造的比率割合 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てくてく
5
写真ではなく似顔絵が捜査にどう役立つのかということや似顔絵を作成する際の注意点が失敗談を通じて説明されたりしており、興味深かった。瞬間的に人の顔を見ていても思い出せないという場合に、どうやってその記憶を再現していくのか、また、「ふつう」という表現の怖さなどもなるほどなと思った。この本は割と古くて、十年以上前のものだが、現在は似顔絵捜査というものはどうなっているのだろうか。2017/08/23
しまちゃん
0
「似顔絵が犯人を追い詰める!」という帯メッセージに引かれました。 似顔絵は、写真よりなぜ情報が集まるのか、について 似顔絵捜査官時代と引退後の事件簿、似顔絵捜査の基礎知識、顔の不思議から分かりやすく説明しています。 似顔絵捜査の原点は「見えざるものを見えるものへ」から始まっているそうです。そして、この見えざるものを明らかにする技術が難しいようです。2014/09/03
うたまる
0
「捜査資料の収集を図るための捜査用似顔絵は、100%の酷似率を目指すのではなく、80%程度の酷似率で、多くの人の印象を収集できるようなものでなければならないのだ」……元滋賀県警似顔絵捜査官の捜査絵画についての実例と論考。多くの担当者は「上手く描きたい」と思いがちだが、対象人物の印象を伝える方が効果があるというのが面白い。そういえばモノマネ芸人も漫画家も似たようなことを言っていた。リアルに写実的に仕上げると誰か分かりづらくなると。むしろ対象者にしかない特徴をデフォルメ的に指摘する方がピンと来るんだって。2019/01/30