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内容説明
国家を超える結束の場として構想された国連が誕生して六十年。冷戦とその後の激動を経て、その地位と役割は大きく変動した。国際社会でアメリカ中心のシステムが機能するなか、国連は世界の平和と安全の維持という最大の目的を果たしうるのか。また、一九二の「対等」な加盟国をもつ組織の意思決定はどうなされているのか。研究室から外交の現場へ身を移した著者の二年半の体験から、国連の現在と未来を照らし出す。
目次
1 国連システムとアメリカ・システム(世界の中の国連、国連の中の日本
二〇〇五年世界サミット-総会のダイナミクス
戦後日本外交と国連)
2 国連代表部の仕事(外交という仕事
国連代表部の多忙な一日-二〇〇五年一月十日
安保理の多忙な一ヵ月-二〇〇五年七月
安保理視察団)
3 安保理改革の軌跡(安保理常任理事国入りの大義-二〇〇四年十一月
中国の日本批判に答える-二〇〇五年四月
改革はなぜ停滞するのか-二〇〇六年三月)
4 これからの日本と国連(グローバル・プレーヤーの条件-二〇〇六年三月
北朝鮮問題と国連
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
2
ふむ2023/11/29
oligarchical
2
内容は非常に易しい。「日本は常任理事国入りせよ」「国連中心主義ではなく国連重視主義へ」まとめるとこの2点。しかし、その他は著者の単なる体験談の記述にすぎなく(勿論貴重ではある)、従って「外交官に憧れる人」向けであり「国連あるいは国際機関について勉強・研究したい人」向けではないと言わざるを得ない。図書館で借りるのでも良かったのかな、とも思う。2010/08/20
フィネガん
1
日本が常任理事国を目指すべき理由について主眼が置かれている一方、安全保障理事会が国連で締める役割についても記述されていて勉強になった。2017/02/06
きくだい
1
薦められて借りた本。読むにはまだ早すぎたのか、なかなか難しい内容だった。本から何を吸収するか意識しながら読まないと、なかなか理解できないことを学んだ(笑)2014/07/05
まりあ
1
最も印象的だったのが、日本の常任理事国入りに向けての取り組み。 日本はなぜ熱心に常任理事国に入りたがっているのか、その理由がわかった。2012/06/11